目も耳も大満足!シンフォニックバレエ・ラプソディ・イン・ブルー

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今日出かけてきたのは、今月の自分へのご褒美、音楽とダンスの競演、Rhapspody in Blue@オーチャードホール。指揮は金聖響、演出・振り付け・出演が服部有吉、ジャズピアノが松永貴志、ゲストダンサーは、ラスタ・トーマスですよ、奥様!(笑)大サービスてんこ盛り、お替りもどうぞって感じですよね。(ホントか?)

もともとは聖響さんのチケットを探していたら、今シーズンはいろんなアーチストとラプソディ・イン・ブルーをやっていて、そのうち一つとしてこれを見つけたのです。コンサートにもれなくダンスが付いてくるなんて、お得やーん!という気持ちで前売りをゲット。良く考えると、服部有吉はハンブルグバレエ団のスターだし、ラスタ・トーマスもすごいテクニックだし、松永貴志は知らなかったけどジャズでは有名な人らしい。。先週たまたま見ていたトップランナーに服部有吉が出ていて、今回の公演の抜粋版ダンスも見られ、期待もどんどん高まります。

久し振りのナマ聖響さんとナマのダンスパフォーマンス。音楽もクラシックとジャズなら、ダンスもクラシックとコンテンポラリーのコラボでした。音楽の感想よりダンスの感想が多い気もしますが、宜しければ続きからどうぞ。
オーチャードホールに集まった観客はいつものクラシックコンサートで見かける人たちとちょっと違う印象でした。クラシックに集まる20代男子は音大系かオタク系ばかり(笑)なのですが、今回は渋谷らしい男の子も来場しており、これから観るダンスの幅広さを感じました。もちろん大多数は女性ですが、ダンスやバレエファンなのか、観客のノリは明るいというか、軽目というか。。

ところでエントランスに飾られた花輪の一つに山岸涼子・ダヴィンチ編集部というのがあり、服部くんがバレエ漫画「テレプシコーラ」の取材協力をしたのかなと思いました。おっと、あやうく漫画ネタが広がりそうです。コンサートの感想に戻さなくては。(^^;

演奏される曲名のイメージ通り、舞台はシンプルで、時折葉陰を落とす月夜のようなライティング。手前にはグレーのフロアを敷いただけの踊る空間。その後ろにオーケストラの席があり、更に奥には上手と下手を中二階のように結ぶ回廊。幕があがると指揮者の台が白く光り、そこに指揮者一人が後ろ向きで立っており、??と思うとジャズアレンジでの「月の光」と共にピアノが運び込まれます。よく観ると松永さんが後ろ手で弾きながら登場。いつしかオーケストラも集まり、ジャズピアノと甘美なオーケストラがうまく融合されます。

黒のタンクトップ、白シャツと黒ズボン、白のランニングと黒の半ズボンというモノクロの衣装の男性ダンサー14名が舞台を駆け抜け、ダンスが絡み始めます。コンテンポラリーというかモダンバレエにストリートダンスをミックスしたような感じ。ダンサーの動作がぴったり合わないことに少し違和感を感じますが、クラシックバレエにはないコンテンポラリー系の切れのよさや舞踏風の不自然さな動きに、だんだん引き込まれてゆきます。

華やかで明るい「イタリア」では、曲を聴かせるところとダンスを見せる部分がメリハリ良く分く繋がります。バレエ出身とすぐに分かる二人のダンサーが左右対称の踊りでノーブルに魅せるかと思うと、コンテンポラリーダンサーの辻本とも彦と何でも踊れるラスタ・トーマスが緊張と脱力で観客の息を掴みます。「イタリア」から「浄夜」の間のドラマの主役はトーマスと辻本ですが、とにかく目を引くのはトーマス。どんな瞬間でも絵になる人で、一緒に踊っている他のダンサーが気の毒です。ボロ人形のように体重が無くなったかと思うと、カンフー映画のような華麗な回し蹴りジャンプ、自在な倒立など、いろんな技をこともなげに魅せます。また、一歩後ろで支える服部は一番役を演じていて、彼を見ているとストーリー性が伝わってくるような気がします。

「アダージオ」が美しく奏でられるなか、男達のコミュニケーションがダンスに表現されます。うまく理解できたと思うとかわされ、それぞれのダンスの異質さが個性の違いを表しているようです。服装がキーワードになっているようで、シャツを着たり、鮮やかな色や黒の燕尾?の上着が剥ぎ取られたり巻きつけられたりします。

休憩を挟んで「浄夜」が始まりますが、ダンサーは長い間全く動きません。そのうち以前もあった動きが再現され、戦いではなく融和が始まったようです。ダンスが激しくなっても巻き込まれない、抑え目の演奏が苦悩と許しを表しているようです。それにしてもウエストサイドストーリーみたいな対決や、バチンと手を合わせたり、自分の脚をバンバン叩いたりするなかで演奏するって、オケの皆さんも様子が違ったでしょうね。(^^;

ラプソディ・イン・ブルーでは再登場した松永さんのピアノや聖響さんの近くに群がったりして、いない振りにされがちな演奏者を意識していることを見せ付けます。ここでは6人のメインダンサーのうち、5名が男同士の意地の張り合いのようにそれぞれの得意技を披露。グランジュテや200度開脚のジャンプなどの大技が決まる度に拍手が沸きます。残りの一人は皆のアクロバット技をあざ笑うかのようにユーモラスにパントマイム風に踊り、他のダンサーもハウスやヒップホップのノリを出しながら絡んでゆきます。

この曲の見所はやっぱり、松永さんのカデンツァとダンスの即興部分。毎日違う演奏をするという松永さんでしたが、ダンスは新鮮ながらも完成された印象です。聖響さんはピアノに任せるところは任し、自由な感じでオケを纏め上げていました。服部さんはダンスバトル上等!(^^;って感じで楽しそうに演じていました。服部さんはエンターテイメントを目指すと言ってましたが、この曲については文句なしでしょう。

オケの編成は少ないのですが、曲ごとに演奏する人だけが席に着くという変わった演出。ハイドンの「告別」のように、金管のパートが終わるとホルンなどが退出し、弦もだんだん減り、いつのまにか指揮者だけを舞台に残して終わります。

日本では何でも踊れるダンサーが少ない、特に男性と思っていたことは誤りですね。そして日本発でこういう意欲的なコラボができることは素直にすごいと思います。目と耳で十分楽しめた、贅沢なコンサートでした。

シンフォニック・バレエ  ラプソディ・イン・ブルー
振付・出演        服部有吉
音楽監督・指揮      金聖響
スペシャルゲストダンサー ラスタ・トーマス
ジャズピアニスト     松永貴志
ダンサー         辻本とも彦・大貫真幹・横関雄一郎・タカヒロ 他
演奏           東京フィルハーモニー交響楽団

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

ドビュッシー   月の光    
メンデルスゾーン 交響曲第4番イ長調「イタリア」
バーバー     弦楽のためのアダージオ
シェーンベルク  浄夜
ガーシュイン   ラプソディ・イン・ブルー 

http://www.umegei.com/m2007/kimu.html
梅田芸術劇劇場HPで公演を紹介した動画や出演者のプロフィールが見られます
コメント
この記事へのコメント
秘密様、コメントありがとうございました。^^

広くて浅い知識しかないので、ダンスの良さを表現し切れなくて歯がゆいです。ウィンドミルからブレイクダンス寸前?とか、マイケルジャクソンかパントマイムか?なども混ざっているので、正統派バレエを見慣れているとびっくりされるかもしれませんね。逆にヒップホップが好きな人には、隙のないバレエ的な動きが印象的かもしれません。

服部くんは体格は小さいけど動きは大きいので、止まってないと小ささに気がつかないほどです。200度開脚はトランポリンに乗ってもすごいですから、服部君はまるで人間ゴムマリですね。(笑)

山下さんとのコラボでの「ラプソディ・イン・ブルー」を聴かれたなんて羨ましい!そんなサービスみたいなお値段なんてますます!!

いや、臨場感あふれる感想なんてもったいない。知識と表現力が足りないので、体験記になっちゃうんですよ。今回は本番が少ないのと、どうもクラシックより、ダンスのほうで有名になっているらしいので、是非ご紹介したくて。こんな素敵なコラボ、ぜひ再演して欲しいです。私ももう一度観て・聴いてみたいです!

又遊びにいらしてくださいね~♪
2007/06/20(水) 23:45 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
日曜は久し振りのオーチャードホールに早めに着いたので、いつか来ようとシエスパの玄関まで行って、チェックしていたのです。吹き飛んで骨だけになった建物をニュースで見てぞっとしました。(^^;;;一日違ったら巻き添えを食らったかもしれません。お亡くなりになった方々とおケガされた方々がお気の毒でなりません。。

ところで、聖響さんは以前今年は発表できない試みがいろいろあるとブログにも書かれてましたが、これもその一つではないかと思います。新しいコラボやチャレンジを通して、クラシックをいろんな人に触れさせたいという思いがあるのではないでしょうか。そして演奏はピリオド奏法にこだわるというところが面白いですけどね。(^^;

そろそろ若手から脱皮するお年頃だし、どの方向に進むのでしょうか?人気があって器用なだけに、いろんな話が来ると思いますが、信じる道を突き進んでいって欲しいものです。szellさんも同様だと思いますが、是非世界を舞台に活躍して欲しいですね。^^
2007/06/20(水) 23:20 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/06/20(水) 14:42 | | #[ 編集]
一日違いで良かったですね。

今日だったら、オーチャードホール周辺は騒然として大変だったでしょうね。
人間の運不運、どこでどうなるか、解ったもんじゃありませんね。

明日をも知れぬ人生、楽しめる時に楽しまなくちゃ。(^^)
その主旨からすると、目一杯楽しめた、素敵なコンサートだったんですね。

ブラスを振ったり、ダンスとコラボしたり、金さんって本当に幅広いですよね。
その幅の広さが、奥様とのロマンスにも結びついたんですね。(^^)

ただ、器用貧乏にならないか、使い易いだけの人寄せにならないか、正念場の年齢だと思うだけに、それだけが心配です。 
今、色んな経験を積む時期か、直向にがんばる時か、意見の分かれるところだとは思いますが、世界に向かって大きく羽ばたいて欲しいと思います。 (^^;
2007/06/20(水) 02:52 | URL | szell #-[ 編集]
奥様の通われている教室って華やかなお稽古場なんですね。発表会とかあったら大変な騒ぎですね!
ミムラさんは踊る姿も優雅そうですね。サヤカちゃんのほうは想像つきませんが。(笑)

私も大昔ちょっとだけやっていたので、知識だけは多少あったりして、バレエなどを見ると、すぐ自分も踊れるような気になってしまいます。イメージトレーニングだけじゃだめなんですけど。。(^^;
2007/06/20(水) 00:05 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
金聖響ファンに耳より?な話を一つ。

奥さんになったミムラさん(らしい人)が、うちのカミさんが通っているバレエ教室で時々一緒になるんだそうですよ。筋が良くて上手だそうです。
カミさんは子供の頃バレエを習っていたことがあるので、「ブームになってから始めた他のおばさん達とは比べてくれるな。」と豪語しております。

なお、ここには松田聖子の娘の沙也加ちゃんも通っていて、こちらは直接会話を交わしたそうですよ。v-219

2007/06/19(火) 20:26 | URL | nomomania #-[ 編集]
大人のバレエって最近のトレンドみたいですね。^^
ロビーでは夏物のレオタードを買わなきゃ、なんて会話がちらほら聞こえてきました。

「イタリア」から「浄夜」にかけてのダンスはヨーロッパのコンテンポラリーにありがちな無機質感はなく、とはいえアメリカのステージダンスのような過剰さもなく、日本の舞踏ほどおどろおどろしくもないので、見やすかったです。(笑)

「浄夜」で踊るって、確かに想像がつきませんよね。始めに曲だけが長く響く中、演技のようなゆっくりとした動きから自然に踊りに繋がってゆきました。このあたりの音楽とダンスのつながりは秀逸です。曲をしっかり聞かせてくれた反面、ダンスだけが目当ての方は退屈したかもしれません。

前半は聖響さんの音楽が前面に出ていた印象で、ダンスはそれにあわせていましたが、後半は即興が多く、ハウス・ヒップホップ系のダンサーが活き活きとしていたのが印象的です。

これだけの試みで、本番がたった5回とはもったいない位です。
各界のスターのスケジュールをあわせるだけでも大変でしょうけどね。(^^;
2007/06/18(月) 22:42 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
楽しそうなステージでしたね。
うちのカミさんも「おばさんバレエ」をやるので、服部くんをチェックしていましたが、コンテンポラリー・ダンスは守備範囲外らしく、この催しはパスしたようです。

それにしても、「淨夜」をどうやって踊るのか興味深々ではあります。
2007/06/18(月) 21:20 | URL | nomomania #-[ 編集]
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