モダンアートを気軽に体験:MOTのSpace for your future展と明日の神話

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冬だから寒いのは当たり前、ではありますが、寒いものは寒い。この週末も冷え込みましたよね。寒がりの管理人はこんな日は家に籠ってぼーっとPCの前に座りがちなのですが、そんな事ばかりではいけません。こんな時こそ外に出てアートしようと、東京都現代美術館((MOT)に出かけました。

以前は時々通っていた美術展から足が遠のいた理由は、有名な作品の来日展の恐ろしい混雑具合。特に土日はラッシュアワーのターミナルか、バーゲン会場かというような人ごみの中では芸術を楽しめる雰囲気はありません。もちろん展示会の企画によりますが、古典と比較するとモダンアートの美術展ははるかに空いています。昨年NYでホィットニー美術館に行った際に、こんな週末を東京でも過ごそうと心に決めたのでした。

体験的にアートを楽しんだ週末については続きからどうぞ。

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entrance.jpg



東京都現代美術館は都立木場公園のとなりにある、それ自体がアートっぽい建物です。ガラスの壁面と高い天井には開放感があり、冬は暖かく夏は涼しいので、公園散策で休むにも良い場所です。美術図書館で資料を探したり美術関係を無料検索できるインターネットコーナー、ミュージアムショップなどをうまく利用すれば、無料でアートに触れることができます。東京大マラソンの当日、2月17日(日)は常設展が無料で見られますので、そのような機会を利用しても良いですね。^^

さて、今回のこちらの美術館に行った目的は二つ。特別展のSpace for your futureでは13カ国から34のアーティストがアートの各領域で未来的な提案をするとのこと。モダンアートには詳しくはないので、いろいろ見れてトレンドが分かるのと飽きないかも、という気軽な理由で興味を持ちました。もう一つは常設展で展示されている岡本太郎の「明日の神話」。メキシコで作成され37年間行方不明だった壁画がようやく発見され、大規模な修復を終えたものです。修復の募金運動からパブリシティが開始されていたので、ご存じの方も多いと思います。特別展は20日、今日までの展示で、「明日の神話」は4月13日までということであわてて出かけた訳です。

特別展の方はさすがにいろいろなアプローチがあり、見ていて飽きませんでした。特に楽しかったのはエルネスト・ネトの「フィトヒーマノイド」。以前流行ったビーズクッションをウエアラブルにしたような、不思議な着ぐるみなのですが、カテゴリーとしてはソフトスカルプチャーというそうです。色が薄緑と黄色だったので、恐竜のコスプレのような気分でしたが、そのまま床に寝そべればベッド風だし壁にもたれればソファ風。体験の列が短ければお昼寝をしたいくらいの心地よさでした。2,3名一度に体験するのですが、一人の世界にこもらずに、連れの方とコミュニケーションを取りながら楽しんでいたのが印象的でした。

もうひとつ体験したのは、電話ボックス型のディスコ、足立喜一郎の「e.e.no.24」。マジックミラーで作られたボックスのため、外からはミラーボールが輝き、ヘッドフォンをした体験者が良く見え、中の人は自分しか見えないギャップが面白い。壁面では町中にインスタレーションの中でノリノリに踊る若者が映し出されますが、美術館で列に並んだお客さんは見られる事を意識して、ボックスの中では遠慮がちに壁を見まわしてはあっという間に出てきます。ヘッドフォンから流れる音楽は映像と同じアップテンポなのに、目の前の人と映像の人の違いが面白かったです。管理人は一応リズムに合わせて揺れてみましたが、今思えば、作品の趣旨通り踊っておけば良かったかも。^^

ファッションでは、まずフセイン・チャラヤンの「LEDドレス」。コレクションでも紹介された映像を映し出すドレスと、レーザーがクリスタルを通り赤い光を発するドレスはハイテクとローテクの融合のようでした。もう一つはBLESSの「BLESS N 32°frustverderber」。サッカーのゴールの前のゴージャスな居間た展示されており、映像ではいろいろなファッションをした男女がサッカーボールを取り合い、ゴールキーパーはソファに座っていました。

日本のアーティストでは石上純也の「四角い風船」。アルミ箔を張ったような箱がアトリウムに浮かびますが、ビルと同じ大きさというだけあり、展示場のB2から3階を埋めています。銀色の表面がアトリウムが映し、前後にゆっくりと揺れるのを下から座って眺めることができます。モノを言わずにこれを眺めている皆さんは、枯山水を見ているような雰囲気で、この人々を含めてアートなんだと思います。

おなじく蜷川実花の「my room」は金魚等の写真が部屋いっぱいに張り出されており、キッチュな色彩が印象的。華かな赤やオレンジにユーモラスな金魚がうかび、意識して外したピントやブレが対象をさらに魅力的に見せてます。ミュージアムショップでこの作品の立体ステッカーを見つけ、さんざん迷いましたが、迂闊に貼ってしまうとそこに視線が釘付けになりそうなのでやめました。(^^;

日本が世界に誇れるのではと思ったのは、タナカノリユキの「100 ERIKAS」。一言でいうとコスプレとファッションポートレートの融合といった感じ。CGを一切使わずにメイクとコスチュームで100通りのキャラクターを演じ分け、取り分けた作品が壁いっぱいに並べられています。お約束の萌キャラ的なコスチュームだけではなく、美と醜悪さ、オタク趣味とファッションフォトが共存したようなセンスに目が離せませんでした。



taro.jpg

常設展では縦5.5メートル、横30メートルという巨大な壁画に岡本太郎のエネルギーを観たような気がします。コンクリートを裏うちしたアクリル板も見えるようになっており、修復箇所もはっきり確認できます。映像コーナーで修復の様子や下絵からの発展を投影していたのも分かりやすかったです。

この美術館の設立当時の目玉はリキテンシュタインの「ヘアリボンの少女」。当時は都がアメコミ風の絵を6億円で買い取ったことで話題になりましたね。見たことがない方は、話のタネにも一度見ても良いかもしれません。

現代美術は難解という先入観がありましたが、体験できるアートなら気軽に楽しむことができます。ときどきこんな風に気軽に美術を楽しもうと心に決めました。そして、美術展の最終日に駆け込むのではなく、もっと計画的に行こうと思います。

Space for your future アートとデザインの遺伝子を組み替える
2007年10月27日~2008年1月20日 (終了)
東京都現代美術館 企画展示室
http://www.sfyf.jp/#

岡本太郎「明日の神話」特別公開
2007年4月27日~2008年4月13日
東京都現代美術館 常設展示室 3F
http://www.mot-art-museum.jp/jyosetu/page6
コメント
この記事へのコメント
nomomaniaさん

こんばんは!
性格がどんどんいい加減になって行く様で、昔は理解しなきゃ!と思っていたアートも、今では分からなさもゲージュツのうちだと開き直っております。

博物館も楽しいですよね。ミニコンサート付きなんて羨ましい!またそちらにも遊びに行きますね。^^
2008/01/21(月) 23:45 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
素敵な展覧会にお出かけになりましたね。

私も、この週末に2箇所の博物館に行きました。
「新宿歴史博物館」と「お札と切手の博物館」です。

目当ては、前者は、20日の日記に書いたとおり、関孝和没後300周年特別展と講演会です。後者はそのうちアップしますが、「音楽家たちのお札と切手」という特別展とミニ・コンサートです。
2008/01/21(月) 23:27 | URL | nomomania #-[ 編集]
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