ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2008: 5月4日 BWV1063&「グレイト」

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雨が降りそうで降らなかった日曜日。
丸の内を散歩がてら国際フォーラムに向かうと、「熱狂のグルメ」などの看板がめだち、ゴールデンウィークの丸の内音楽祭といった趣になって来ました。開催4年目にもなると界隈ではお馴染みの行事ですが、クラシック音楽には興味がなくてたまたま通りがかった方は「あのぐるぐるラッパのロゴは何?」と思っているかもしれませんね。(^^;

金曜はコンサートのみでしたが、今日は一つしか公演の予定がないので前後はいろいろ回れるはず。今日こそ音楽祭をフルに体験しようと無料コンサートの時間をチェックしたり、気合いが入ります。中日に当たる今日はすごい人ごった返しており、広場を通り抜けるのもやっとという感じ。雨が降らなくて本当に良かったです。

今年は無料コンサートもずいぶん前から客席が埋まっており、立ち見で聴くか、もっと計画的に席取りするか迫られることが多かった今回。行き当たりばったりの管理人は圧倒的に不利ではありますが、それでも音楽があふれる中、気ままな出会いも又楽しいものです。
シューベルトさんと少し仲良くなった気分の音楽祭中日については続きからどうぞ。

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今回の演目はバッハの3台のピアノのための協奏曲とシューベルトの交響曲「グレイト」。メンデルスゾーンが企画してリストと共演したプログラムと聞いて興味をもちました。今回の音楽祭では「グレイト」は8公演が予定され、「未完成」やピアノソナタ「13、21」等と並んで必聴の演目。また、相手がバッハのトランスクリプションというなら聴くしかありませんよね。^^

ところで、このプログラムは前日の3日にも同じ顔ぶれ・同じ演目で登場しており、4日は二回目。ピアニストはラ・フォル・ジュルネではおなじみの児玉姉妹と小曽根さんですからとても期待が持てます。オケは上海交響楽団で、中国のオケとはいってもなんと来年が創立130年!というアジア最古のオーケストラ。指揮の大友さんと上海交響楽団の組み合わせの「グレイト」は単独プログラム一回を含め、全部で3回あり、今日が3回目。そのせいか、息もぴったり合い期待通りに楽しめた公演でした。

金曜と同じホールA、二階席3列目まん真ん中に陣取ると、舞台にどどーんとピアノが三台も!チェンバロ3台と比べて明らかに場所を取るので、これをバッハが見たら目を回しそうですね。この演目はステージが広くないと無理だなとか、練習するもの大変だろうなと余計な事を考えていると、ピアニスト・チームが舞台に現れます。

小曽根さんは白いシャツの裾を出して颯爽とした姿、真理さんが黒地に赤い花が鮮やかなプリントのドレス、桃さんが赤い半そでのドレスと若々しい3人は、演奏でも新鮮な魅力を見せつけました。第一ピアノの小曽根さんの音はキラキラと朗らかで、真理さんと桃さんとも息がぴったり。席の関係上、背中に正対していたので、どのピアノから音が出ているか分からないかもと心配しましたが、どのピアノもく良く聴こえ、違いも分かりました。聴かせどころではそれぞれの個性を発揮しつつ、合わせるところは綺麗に合わせ、大友さんとオケも危なげなく抑えていました。

グレイトでは木管が美しく、金管も頑張っていました。もちろん弦楽器も美しく揃っていたのですが、管楽器のレベルが高いとオケが上手く聞こえるというか、下手だと台無しですよね。音色が美しいと際立つ半面、失敗すると素人でも分かるというか。この演目ではオーボエソロが美しく、フルートとクラリネットも綺麗だなと思っていたらやはり拍手の時に真っ先に立たされていました。^^アジアのオケが頑張っていると応援したくなります。

大友さんがすごいなと思ったのは、中盤の演奏中に1階の客席でお子さんが急に泣きだし、しばらくぐずる声が聞こえたのですが、今までよりはっきりとした指示を次々に出して何事もなかったように乗り切りました。オケの集中力を乱さない様に自分に注意を向けたのだと想像しますが、優れたリーダーは変化に敏感だと感心しました。

第三楽章でいったん盛り上がると間違って拍手も起こりましたが、大友さんは構わず続けます。緩急が繰り返され、盛り上がっても終わらない第4楽章は下手な指揮者とオケだったらイライラしてしまいそうですが、大友さんはうまく制御しながらフィナーレに持ってゆきます。そして、安定していながらも微妙な響きの変化で飽きさせない上海交響楽団もさすがでした。

ところでこの作品はシューベルトの死後にシューマンが発見し、メンデルスゾーンが初演したことでも有名ですね。ベタな感想ですが、生で初めて聴いて、ベートーベンっぽくてきちんと考えられた交響曲を作曲するとは歌曲やピアノ曲、室内楽だけの人じゃなかったんだと思いました。とは言え、ベートーベンやブラームスの交響曲ように一音・一小節の無駄もないという訳でなさそうで、もう少し削れるかもなんて素人ながら思っていると、実は楽譜通りの繰り返しを行うと更に10分長いとか。ぎゃふん。シューベルト、恐るべし。(^^;

公演後、ブースなどを巡り、地上広場で一休みしていると、ミュージックキオスクではクラリネットの天才少年ラファエル・セヴェールが登場。午前中にウェーバーのクラリネット協奏曲を演奏していたそうです。ミュージックキオスクではピアノとのデュオの後、バスクラリネットとのトリオで多彩な音を披露してくれました。演奏曲の紹介がないのは残念でしたが、難しそうな曲を軽々と吹いている様に周りが静かに聞き入っている様は印象的でした。クラシックをジャジーなノリで楽しそうに弾いている様子も少年とは思えず将来が楽しみです。

3公演を予定している最終日でもエンジョイしてきますね!

5月4日
14:30-15:40 Hall A Spaun(シュパウン)
バッハ:3台のピアノのための協奏曲 ニ短調 BWV1063
シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D944「グレイト」

小曽根真(ピアノ)
児玉麻里(ピアノ)
児玉桃(ピアノ)
上海交響楽団
大友直人(指揮)

コメント
この記事へのコメント
今日はどこかですれ違いそうですね。

私の今日のメインは小山実雅恵のベートーベンピアノ協奏曲4番とコルボのモツレクです。
これではそろそろ行ってきます!
2008/05/06(火) 10:34 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
炎上なさっていますね。

私も今日4公演を聴く予定です。
昨日まで出かけていたので、今日1日だけですが、特に、林美智子さんのロザムンデを楽しみにしています。
2008/05/06(火) 07:31 | URL | nomomania #-[ 編集]
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