この週末は母の誕生日を祝うため、家族でディナーに行くことに。ところが予定していたレストランが貸切で、銀座でプレゼントを選んで素敵なレストランでお食事という親孝行プランが大ピンチに!(汗;)そんな時、とっさに思い出したのが帝国ホテルのインペリアル・バイキング「サール」でした。

写真のピンクの石は岩塩。サールとは塩という意味で、この岩塩を砕いてソルトミルに入っており、料理に振りかけて頂けます。

ビュッフェテーブルには整然と料理が並び、真ん中のオープンキッチンではシェフが自慢のローストやココットを常時サーブしてくれます。
銀座の近くで母の年代を連れて行って間違いのない場所と言うと、サーヤ様の結婚式でも注目の帝国ホテル。本格フレンチのレ・セゾンやラ・ブラセリーも落ち着いていますが、今回は気を使わないが特別感のあるディナーというコンセプトだったので却下。インペリアルバイキングは日本で始めてのビュッフェスタイル・レストランで、ハズレはなさそう。また、2年ほど前に全面改装されており本館の17階というロケーションなら夜景も楽しめ、特別な日にはぴったり。インターネット予約には期間限定で優待もありということで、こちらに決めました。
席に案内されると、中は思いのほか広く開放感があります。左右の窓からは夜景が広がり、昼間は日比谷公園と皇居の緑が良く見えそうです。また、奥には個室があり、ちょっとした会合や小さな子供連れに利用されていました。 テーブルの間隔が広く、動線が確保されている為バイキングに特有の混雑した雰囲気がなく、焦らずゆったりした気分で歩き回れます。もちろん、オペレーションの良さとフレンドリーで安心感のあるサービスも効いています。
お料理はフレンチがベースでオーソドックスなメニュー。特徴としては手抜きメニューが一つもないといったところでしょうか。中華や和食は無く(笑)、普通のバイキングではオンパレードとなる揚げ物もエビフライとフィッシュフライの2種のみでした。サラダの種類は少なかったのですが材料はさすがに良い!プチトマトは甘く熟しており、振り掛けるパルメジャーノ・レジャーノが絶品でした。チーズコーナーのブルーチーズと各種パンもおいしく、お料理への期待が高まります。
前菜ではお約束のスモークサーモンや海鮮のマリネ、伝統のポテトサラダなど全て期待通り美味。スープはかぼちゃのポタージュでした。冷菜も各種ありましが、ここで挙げたいのは小さなグラスに入った、枝豆のムース、ワインのジュレ、マロンとコンソメのジュレなどの手間がかかった技の一品。枝豆のムースは濃厚で、ビシソワーズ一杯分の満足感。コンソメのジュレは上がムース仕立てでマロンの粒が味のアクセントになっていて意外性のあるデュエットでした。地味なお皿に手間ひまかけるこだわりが老舗らしさかもしれません。

次のコーナーはパスタとリゾット、ビーフストロガノフ、魚料理、フライ等ですが、ここはセーブして魚介類のグラタンだけをチョイス。鮮度のよさそうな魚介類にさらっとしたホワイトソースがからまり、上のチーズが香ばしく色づいており、この手のグラタンではかなりレベルが高いと思いました。
メイン料理はオープンキッチンスタイルで、シェフが季節の料理各種を熱々でサーブしてくれます。看板メニューのローストビーフは柔らかすぎるほど柔らかく、ホースラディッシュの香りが爽やか。一方ポークは身が締まったローストに甘目のソースを添え、野性味があって私好みでした。季節のお勧めはミルフィーユサーモンのブリオッシュ包み焼き。こちらは見た目でもサーモンのムースとにんじんやほうれん草の層が色鮮やかで美しいのですが、それぞれの素材の味が合わさって見かけ以上に美しいコンビネーションでした。一瞬パイ皮?と思うくらい香ばしいブリオシュの包みとディルの効いたソースのアクセントも計算されたシェフの技に脱帽。

もう一つのお気に入りはエスカルゴとマッシュルームのフリカッセ。これはエスカルゴを食べたことがない方でもおいしく頂けるのではと思います。お腹に余裕があればお代わりして、ソースにフランスパンを浸して食べたかったお皿です。香草で臭みを消しながらハーブが主張しないというあたりが帝国ホテルの大衆に受け入れられる高級フレンチの流れか?(笑)と邪推。子牛のシチューと伝統のカレーが試せなかったのは残念。
フルーツでは一般的なイチゴやキーウィーがなく、巨峰やプルーンがセレクトされている所にこだわりを感じます。いずれも質が良く、メロンは甘く熟しており、パインはゴールデンパインなのか?どこをとっても甘く、ライチは薫り高く、きっと台湾からの空輸?と憶測しています。
デザートはモンブラン、かぼちゃのシフォン、イチゴのケーキ、バームクーヘン、ベリーのムースケーキ、オレンジムース、焼プディング、シュークリーム、焼き菓子等のほかにバニラアイスのチェリー・ジュブリー(アメリカンチェリーの暖かいソース添え)をはじめとしたシャーベットやアイスクリームもあり、選ぶのにも迷います。ケーキのサイズは小さいのですが、洋酒が効いていて食べるとずっしりした満足感があります。沢山試せないのが残念ですが、見かけ違っても味は皆同じというデザートバイキングとは全くクオリティが違います。ここもお子様向けチョコレートケーキやお手軽パイなどがないのが違うなと思いました。
ところで予約時に母の誕生日と伝えたところ、果物を選び終えたタイミングでハッピバースデーのデザートプレートと写真のプレゼントが!家族も大満足で終えた誕生日ディナーでした。
お値段は通常税込みで7875円のところ優待で7000円と決して安くはありませんが、個人的には銀座の一流ホテルでフルコースを頂いたと思ったら高くは感じませんでした。ここぞと言うときの隠し技として、覚えておきたいレストランです。
