バッハ探求は永遠に:堤剛の無伴奏チェロ組曲

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皆さまは、どんな三連休を過ごされましたか?
最近、オタク化が冗談で済まなくなっている管理人は、連休くらいは部屋から出ようと、こまごまと出かけていました。ネタのある時は記事を纏める時間がなく、引き籠りモードの時は大体ネサフ三昧でインプットモードという、このジレンマをどうしたら良いのでしょうか?(笑)

その上最近、記事が増え過ぎて、自分で過去記事が探せなくなっている事態に気がつきまして。。目次を作るべきか?それより、サイト化した方が早いんじゃね?的に悩んでいるのですが、巧く出来る自信がなくて、あばばば中。気力が湧いたらHPサイト化にチャレンジしてみようと思いつつ、怪しい音がしてきたPCを買い替えるのが先かも。。とにかく超弱気・逃避中の管理人です。(^^;

サイトついての検討には毎度進展がなく、気分転換としなくては、と思ってチェロのリサイタルに行ってきました。初心に戻ってバッハを弾く巨匠の真摯な姿勢に、自分も頑張らなアカン!と妙に自分を叱咤激励した午後については続きからどうぞ。

堤剛と言えば、日本を代表するチェリストだというだけではなく、桐朋学園大学の学長やサントリーホールの館長も務めている、クラシック界の重鎮でもあります。8歳の時に初めてリサイタルを開いた(!)とのことでキャリアはなんと60年近い訳です。そんな彼が今までにきっと飽きるほど弾いたであろうバッハの無伴奏組曲、全曲演奏会の2回目を聴きに行ってきました。

本当は前週のリサイタルと合わせて、全曲聴きたかったのですが、記事に書いたとおりオタクの祭典の方に誘われてしまい(笑)、2日目のみ聴いて来ました。紀尾井ホールのプログラムは人気はあるのですが、地味というか、ツウ受けなのか売り切れないことも多く、今回も当日券は多少残っていました。日本人アーティストの器楽曲は当日でも残っていることが多いので、管理人も予定が空いた時にはよくチェックしています。

折角桜の名所の近くに行ったのだからと、四谷の土手をチェックしましたが、桜のつぼみは大きく膨らみつつも、咲いているのは早まった数輪のみ。同じように早めの花見がてらに土手を散歩している人も多かったですが、桜もレンギョウにもまだ早かったようです。週明けには咲き初めそうな感じなので、1週間~十日先には見頃を迎えるのではないかと思います。

紀尾井ホールに一人で行く時は、例によってブーランジェリーAUX BACCHANALES(オーバカナル)でパン買って、休み時間に頂くのが楽しみ。お行儀が悪くならないよう、食べやすいもの選んでいますので、お許しを。(^^;サントリーホールの時も同様にオーバカナル、王子ホールの時は、松屋のメゾンカイザー、国際フォーラムの時はヴィロンと、一人で行く時はお気に入りのパンを買うのが定番になりつつあります。

堤さんの演奏は、ヨーヨー・マみたいに驚きを呼ぶような神業的な音とは違います。うまく表現できませんが、ひっかかりのあるニュアンスを含めて一音一音を選び抜いて、自分の無伴奏組曲を積み上げた演奏だと思いました。大ベテランの演奏には、つい先入観だけで表現が渋いとか音が柔らかいとか思いがちで、実際そう感じました。が、それよりも一つ一つの曲のテンポやムードを微妙に変えることを楽しんでいるという印象が強かったです。きっと何百回となく弾いているこの曲を、堤さん自身が、新鮮な気持ちを持って演奏していることが伝わりました。

第4番は初めの方の分散和音が難しそうで、こちらもちゃんと聞かなくっちゃと気負って聴いていました。多分あまり馴染みのない曲だということもあったのでしょう。舞曲なんだから当然ではありますが、後半の流れるようなクーラントでは躍動感が楽しめました。

品の良い第2番では、リズムの違いが引き立ち、後半のメヌエットの明るさに惹かれました。曲のせいか、楽器のせいか、はたまたこちらの耳のせいか、だんだん音が全体的に柔らかく聴こえてきた気がします。堂々としたジーグでは雑味というか、綺麗だけでない振動が魅力的に感じました。

組曲最大の曲である、第6番では曲ごとに表情を変えながら取り組む堤さんが、バッハと対峙しているようで、私たちは客席でそれを見守っているような気がしました。曲としてもバラエティ豊かですが、演奏の細かいニュアンスも彩りが鮮やかでした。ガヴォットは流麗だけではない音が重なり、コントラストが美しかったです。最後のジーグでは重たい音を効果的に配置しつつ、組曲そのもの集大成のようにプレゼンテーションされました。

アンコールの第1曲目は「鳥の歌」。てっきりバッハかと思っていたので、意表を付かれましたが、聞こえるか聞こえないかの高い音に違う世界に連れて行かれました。生演奏で聴いたのは初めてのせいか、たまに聴くのが古いカザルスの録音のせいか、この曲の真価を始めて知ったような気がしました。

2曲目は無伴奏組曲から第3番、深い音と軽やかさが共存するブーレで締めくくりました。ああ、楽しいリサイタルだったと弾んだ気持で帰れるような、そんな曲を最後に聞かせてくれた堤さんには、ぜひ今後もこういうリサイタルを続けて頂きたいなと思いました。

堤剛J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 全曲演奏会 (2日目)

日時:   3月20日(土曜日)紀尾井ホール
演奏者:  堤 剛(Vc)
プログラム:J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲
第4番変ホ長調BWV1010
第2番ニ短調BWV1008
第6番ニ長調BWV1012

アンコール
鳥の歌(カタルーニア民謡:カザルス編曲)
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009 Bouree1-2

コメント
この記事へのコメント
ちょうどリアルタイムでコメント見させて頂きました!
花冷えというか、周りの桜はまだ咲きはじめですが、寒くって文字通り引きこもり中です。

上野の芸大旧奏楽堂には、一度行きたいと思っていながら縁がありません。プログラムも面白そうなんですが。。
そのうちぜひ機会をつくりたいと思います♪

ところで折角のヘンデルだったのに、ヴァイオリンが不調とは。残念でしたね。(^^;
2009/03/28(土) 18:29 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
堤さんのバッハ、良いですね。

私は昨夜(27日)、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタを聴きました。上野の芸大旧奏楽堂で行われたヘンデルのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ全曲演奏会、田代美恵子のヴァイオリンにスタニスラフ・ボグニアのチェンバロでしたが、肝心のヴァイオリンが芳しくなく、残念でした。

我が家の近所の桜もチラホラです。
2009/03/28(土) 18:10 | URL | nomomania #-[ 編集]
素敵なコンサートに行かれたようですね。^^
つぎつぎと素敵なプログラムをゲットされている様で羨ましいです。

私も生演奏を聴くだけで元気がでるので、バッハの無伴奏なら、寝たとしても楽しめると思い(オイ)、気軽な気持ちで行ってきました。

ところでコミックマーケット、たしか大阪でも開催されてるみたいですよ。お好きなジャンルがあれば覗いて見るのも楽しいかも。。と言いつつ、私もオンでお知り合いができるまでは、足を踏み入れることはないと思っていた場所でもありました。

大阪は桜が咲き始めたそうですね。こちらはまだ寒くて春物が着れなくて寂しいです。

テーマも意見も偏ったブログですが、いつも遊びに来ていただいて嬉しいです。v-238
2009/03/25(水) 22:57 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
私も、仕事やなんやかんやで自分を見失いそうになっていたところ、先日『大阪フィルハーモニー交響楽団』の定期演奏会へ行ってきました。
指揮者『パスカル・ロフェ』もかっこよかったし(目の保養)演奏も素敵で、活力が戻りました。
演目(ドビュッシー・春 デュサパン・エクスサテン<日本初演> ラヴェル・ダフニスとクロエ)でした。
音楽って、いいですよね~。
本当に元気が出ます。
今度『ブラームス』を聞きに行く予定ですが、4・28(火)は『のだめ・コンサート』のチケットもゲットしているので、楽しみです。頑張って仕事します。
ところで・・コミックマーケット・・楽しそうですね~
私も行ってみたいし集ってみたいです。
関西でもあればいいのに・・・(知らないだけで、あるのかな?)

v-252大阪も桜がチラホラ・・黄砂が舞うのが残念ですが、昼中は随分暖かくなりました。
ろめいん様もお体ご自愛ください。
また、楽しませていただきます。v-238
2009/03/25(水) 20:04 | URL | つくし #-[ 編集]
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