昆劇「牡丹亭」by坂東玉三郎

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疲れ目MAXだというのに、動画サイトで歌舞伎などを見て眼が回っていた管理人です。

なぜかというと、お友達に「シネマ歌舞伎」なるものを教えて貰い、坂東玉三郎が昆劇に挑戦した「牡丹亭」を見に行き、その勢いで「楊貴妃」「二人道明寺」「鷺娘」などを見ていたわけです。Sさん、ありがとうございました!

いやぁ、日中とも古典には全く詳しくないのですが、良いものを見せて貰いました。見たのが歌舞伎座の向かいだったせいか、久し振りに歌舞伎も見に行きたくなりましたよ。もうすぐ休業だけど。(^^;

シネマ歌舞伎だけど、映画でもなく、歌舞伎でもなかった不思議な演目と、さすが玉様!とうなった牡丹亭については続きからどうぞ。

botantei.jpg


松竹のHPによると、シネマ歌舞伎は映画とは違うということです。フィルムではなくて、HD高性能カメラで撮影しているということらしいのですが、見る立場としてはどう違うか分かりませんでした。(><)おおざっぱに言うと、歌舞伎などの舞台をクローズアップで撮影した映像という感じでしょうか。

シネマ歌舞伎ではいろんな歌舞伎作品を、臨場感を持って映し出すことを目指していて、玉三郎の作品も多数紹介されています。その繋がりで、歌舞伎作品に加えて、彼が最近取り組んでいる中国の昆劇もこのメディアを通じて紹介することになったよう。

映画(映画では無いらしいが)は玉三郎の蘇州でのリハーサル風景を切り取ったドキュメンタリーから始まりました。現代の北京語とも違う、昔の蘇州語での台詞回しを二年かけて覚えながらも、言葉の壁を乗り越えられるとは思わないと言う玉三郎。でも演技では伝えられるという言葉が心強かったです。歌舞伎の第一人者でありながら、昆劇のスタイルをストイックに身につけ、芸に磨きをかける様子に、プロフェッショナルの意識を強烈に感じました。外国語だというだけでなく、踊りも台詞回しも表情までも、歌舞伎のテクニックは使わずに昆劇を学び、本場で演じると言うことはどれだけ大変なチャレンジか想像も付きません。

ところで見るまでは管理人も知らなかったんですが、昆劇というのは600年の歴史がある無形芸術で、独特の音楽は京劇にも取り入れられているそうです。能と歌舞伎の関係という説明も聞きましたが、能ほど動きが抑えられているわけではありません。文革で消えかかったこともあり、昔は女形によって演じられていたのが、途絶えてしまったそうです。玉三郎が演じたこと自体、大きな意味があるようですね。

日本では、牡丹亭は「覇王別姫」でレスリーチャンが演じていたことでも有名かもしれません。えと、管理人は見たことがないのですが、レスリーの演じた杜麗娘の写真は見たことがあります。可愛かったような。生前のレスリーと親交があり、玉三郎は「覇王別姫」はあなたがやるべきだと言われたとか。もしそうなっていたら、どんな映画になっていたんでしょう。

たとえ事前知識ゼロであっても、牡丹亭はだれにでも楽しめる作品だと思います。管理人もそうでしたから。(^^;

昆劇の代表的な演目だけあり、曲も脚本も素晴らしく、深窓の令嬢と書生の恋物語が甘く切なく描かれます。玉三郎の表情や、手先の演技が主人公である杜麗娘の心持ちの微妙な変化を表し、美しいだけでなくすっかり感情移入してしまいました。恋の予感に震える乙女から、恋煩いに悩む女心、幽霊となって恋人と再会し、苦難を乗り越えての大団円。、色っぽい雰囲気もある一方、幽玄の美としか言いようのない制御された美しさもあり、通して見て見たい作品でした。

玉三郎はなんと来年60才!だそうですが、ストレッチではスプリッツもやるほど身体が柔らかく、美しさも健在。年齢も国境もジャンルさえも超えて、玉様が末永く活躍されることを祈っています!

シネマ歌舞伎 
東劇 5/30~7/10(上演終了)
東京での上演は終わってしまいましたが、福岡や札幌などではまだ見られるようです。

第一部 玉三郎16 Days in 蘇州
第二部 昆劇 牡丹亭(抜粋)

http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/botantei/index.html
コメント
この記事へのコメント
はーもに♪さま

能楽にも造詣が深いとは、素敵ですね~。

私も玉様の歌舞伎を見たのは遙か昔、とにかく綺麗でうっとりの記憶しかありませんでした。歌舞伎の新作に加え、ヨーヨーマ、ベジャールとのコラボなど新しい試みにチャレンジしている意欲はすごいと思って居たんです。
その上、今回の昆劇への挑戦は例えば、日本語が分からない外国人の役者が歌舞伎の節回しを丸暗記で覚えるようなものですから、それは大変です。2年がかりとは言え、超売れっ子の彼ですから、時間を取るのすら難しいですよね。はもさん同様、私も頑張らねばと思いました。

シネマ歌舞伎は映画館のスクリーンに歌舞伎が映ってるのですが、撮り方にも工夫があるようです。普通の歌舞伎中継より、寄ったショットが多く、カメラの設置場所も多いのか表情がよく見えましたし、照明も自然な感じでしたよ。

ご縁があれば是非一度。でもリアルな歌舞伎を近くで見られれば、そっちがベストですね~。

2009/07/17(金) 08:07 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
玉さま…
学生時代、歌舞伎研究会に入っていた友人につれられて、何度か京都の南座に観に行きましたよ。(「天守物語」も)
私は能楽の方が好きで能研(それも観世流じゃなくて宝生流の方…マイナー好きw)に入っていたせいか、「玉さまって、やっぱキレイ」的ミーハーな感想しか記憶にありませんがw…片岡孝夫さんとのコンビは良かったな♪
その玉さまも、もう60歳ですか! 
中国語や昆劇を何歳から勉強されたのか知りませんが、大人になってから身に着けるのは、並大抵のことではないでしょうに…新しいことを覚えたつもりでも、すぐに右から左の私には、頭が下がる思いです。

シネマ歌舞伎…TVの歌舞伎放送みたいなのを大スクリーンでやるのかしらん?
久々に玉さまの舞台を観たくなりました。
情報、ありがとうございます。
2009/07/16(木) 23:17 | URL | はーもに♪ #CFBCjnlI[ 編集]
四季歩さん、いらっしゃいませ♪ 素敵なHNですね!

シネマ歌舞伎というメディアを知ったのが牡丹亭は最終日の2日前でしたから、見れたのはラッキーでした。歌舞伎の演目も見て見たいと思っています。ご縁があれば是非~。

改築寸前の歌舞伎座では、玉三郎の天守物語をやっているそうなので、一幕見で行ってみようかな~なんてちらりと考え中です。^^

おお、クラシックもお好きなんですね!好きな曲を見つけるのって楽しいですよね。

こちらこそどうぞよろしくお願いします。
お暇なときにでも、また遊びに来て下さい♪
2009/07/14(火) 21:31 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
昔から玉三郎は、気になる存在で
「牡丹亭」のことも、耳にしてました。

シネマ歌舞伎の手があったのですね。

眼からウロコでした。
ありがとう。

いまのように暑い時期だと、シネマのほうが
のんびりと良かったのかなとも
思いました。

クラシックに目覚めてから、1年も経っていません。
楽しくて仕方ないですね(笑)

はじめまして、これからよろしくお願いします。
2009/07/14(火) 19:49 | URL | 四季歩 #ipmCGEIo[ 編集]
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