ブラームス:ヴァイオリンコンチェルト&プロコフィエフ:ロミオとジュリエット@小澤征爾

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12月も半ばになり、街はすっかりクリスマス色に染まっていますね。イベント好きな管理人は、久しぶりのオフ日に心うきうきで出かけてきました。実はこの日は何ヶ月かぶりのコンサート、頑張ってこの日だけは予定が入らないように祈っていた甲斐がありました。(^^;

小澤さんの指揮で新日本フィルなら、外れる心配はないし、演目はブラームスのヴァイオリン協奏曲とプロコフィエフのロミオとジュリエットという、リラックスして楽しめること間違い無しという、自分にご褒美なセレクトでした。

最近ローギアの管理人がすっかり癒された、久し振りの素人的コンサート感想について、宜しければ続きからどうぞ。

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トップの写真は全日空ホテルのツリーですが、こちらはホール前のカラヤン広場の造形です。色とりどりの草花やみかんの木まで植えられていて、ナチュラルな感じ。さりげない中に感じられた主張がアートだなと思いました。

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今回は別にクリスマスコンサートではなかったので、ホールを飾る季節のデコレーションが却って目にまばゆいく感じられました。二階の踊り場に飾られていたポインセチアの鉢植えには、「売り上げの一部は乳がんのために使われています」との説明が。さすが、サントリーさん良い仕事しています。ポインセチアは即売している訳ではありませんでしたが、縁があれば買いますね。そう思って帰りに全日空ホテルの花屋さんをみていたら、ポインセチアはありませんでしたが、話題の青薔薇がありました。現在は全て売約済みの上、今のところ一輪3000円!なので、紫の薔薇の人ではなくて、青い薔薇の人にでも贈って頂きたいものです。(笑)


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ところで、今回の席は2階席の再前列で、オケがよく見えます。ねらい通りにオーボエが良く見える角度がナイスでした。実は今回の公演を選んだのは、指揮の小澤さんはもちろんですが、新日本フィルのソロ・コンサートマスターの崔文洙(チェ・ムンス)のソロと、オーボエの古部さんもお目当てでした。ブラームスのヴァイオリン協奏曲はオーボエが活躍する美味しい曲だと某もぎぎ先生も仰っていることですし。^^


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ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、三大協奏曲の中では有名じゃない方かもしれませんね。ベートーベン、メンデルスゾーン、チャイコ…?違う?ってやってしまうのは、管理人だけ?ブラームスのコンチェルトには、他にも有名なのがあるから、ブラコンとは言わないだろうし。

技巧を駆使するソロ楽器に合わせて指揮者が、オーケストラの伴奏を振る、って感じの曲ではなく、ブラームスらしく(笑)良く考えられた曲です。勝手にやれない分ソリストは大変だと思うので、オケのコンマスがソロをやるというのは間違い無いチョイスだと思いました。崔さんのコンマス振りは他のコンサートで何度か聞いており、ソロでも一度聞いてみたいと狙っていたので、期待通りの活躍が嬉しかったです。

ところで崔さんのヘアスタイルは葉加瀬太郎さんみたいにワイルドですが、演奏の方はとても繊細でした。旧ソビエト時代のモスクワ音楽院を首席で卒業し、ロシア伝統のメソードを伝承されたという崔さんのヴァイオリンは最初から最後まで端正でした。

小澤さんは例によって指揮棒なしの両手指揮で、各楽器に丁寧に指示を出します。きりっとした立ち姿も、アンコールの後に小走りで退場する姿も元気な感じで安心しました。

第一楽章では、ややソロの音量が足りないかな?と思いましたが、重奏奏法を易々とクリアしていたのはさすがです。奏法については全く詳しくないのですが、一つの弓で全く違う音を奏でる様に、目の前で見ていても魅了されました。木管との受け渡しが美しく、当然弦との息はぴったり。カデンツァでは綺麗な音が響いてうっとりとしました。

第二楽章ではオーボエが大活躍。まるでオーボエ協奏曲の様に、最初からオーボエが聴かせどころを抑えます。もちろん古部さんの音色は艶やかで美しくて、すっかり聞き惚れました。(*^^*)木管チームもそれを引き立て、ようやくヴァイオリンが旋律を受け継ぐのですが、それがまた綺麗なこと。中間のヴァイオリンソロも、また出てくるオーボエも皆美しく、この楽章は本当に素敵でした。

第三楽章は全体的に生き生きとしているせいか、ヴァイオリンも響いてオケとの掛け合いが良い感じでした。ここでは特に弦の皆さんのエネルギーが感じられました。ピッツイカートも印象的で、当初元気だったヴァイオリンが徐々にテンポを落として終わる様に、わっと拍手が湧きました。

そんな訳で、一曲目が終わるとコンサート終了のようなアンコールが繰り返され、オケメンバーも「うちのコンマス凄いだろう?」と言わんばかりの満面の笑み。小澤さんは、活躍したメンバーをなんども紹介し、コンマスの次くらいに古部さんに拍手を送っていました。

休憩を挟んで二曲目はプロコフィエフのロミオとジュリエット。チャイコフスキーが無くなった頃に生まれたこの人には、現代的なアンニュイ感を感じてしまいます。プロコフィエフのロミオとジュリエットは、バレエで見た事があるはずなのですが、組曲は全曲聴いた事はありません。チケットを取ったときは組曲から抜粋とあったので、有名どころをピックアップするのかと思ったら、今回の演目は組曲第2番を全曲と言うことでした。小澤さんのレパートリーとの事で、スコアなしの暗譜による指揮はさすがです。

第1曲は「モンタギュー家とキャピュレット家」。のだめカンタービレのドラマでも使われていますし、聴き覚えのある曲だと思います。威圧的だったり、重厚で様式的な感じが敵対した家族を良く表しつつ、収まりどころのない不調和音が不穏な雰囲気を伝えていました。

特に綺麗だったのは、第3曲の「僧ローレンス」の優しいメロディ。「別れの前のロミオとジュリエット」では透き通った様な美しさを湛えながらも、不安さが伝わりましたし、透明感を持って終わる終曲も素敵でした。全体的には弦の高音が繊細に響くところや、マラカスのリズムに合わせて小さく鳴るところも良かったです。柔らかいファゴットや、清らかなフルート、もちろんオーボエも良くて、木管好きには聴き所が沢山でした。静かに印象的に終わるラストには、新日本フィル、なかなかやるな~と思いましたよ。

なにせ36分と32分の曲ですから、絶対にアンコールはあるだろうという一体感と気合いの入った客席の拍手に応え、アンコールが始まると…。聞き覚えがあるような、妙にマッチしているような曲が始まりました。ドラマチックな曲を聴いている内に、組曲のなかの違う曲だろうと気がつき、小澤さんにやられた!と清々しい気分になりました。演奏されたのは、組曲第1の終曲「ティボルトの死」。もちろん聴かずに帰ったお客さんは居ないと思うので、これを入れてのプログラム編成だったのだと思います。

すっかり満足の演奏会に、思わずバレエ全曲が聴いてみたくなりました。それならバレエ全幕で見たいですが、日本では無理か?熊哲の公演はと…終わったみたいですね。やっぱり小澤さんのバレエ全曲CDを買おうかな~とうきうきしている管理人です。

これからもなかなかコンサートには行けませんが、時々は頑張ってトライしようと思います♪

日時:    12月13日(日) 14時00分開演
会場: サントリーホール
指揮:    小澤征爾
ヴァイオリン:崔文洙(新日本フィル・ソロ・コンサートマスター)
オーケストラ:新日本フィルハーモニー交響楽団

プログラム:
ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.77
プロコフィエフ 『ロメオとジュリエット』組曲第2番作品64ter
1. モンターギュー家とキャピュレット家
2. 少女ジュリエット
3. 僧ローレンス
4. 踊り
5. 別れの前のロメオとジュリエット
6. アンティル諸島から来た娘たちの踊り
7. ジュリエットの墓の前のロメオ

アンコール:
プロコフィエフ 『ロメオとジュリエット』組曲第1番作品64bis
 7. ティボルトの死
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