素人的コンサート感想:ストリングカルテット・シリウス

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今週はウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2006とやらで、本当はそちらに行きたかったんです。でも25年ぶりのアーノンクール指揮は当然ながら全て完売。(泣;)ウィーンフィル・メンバーによる室内楽があり、頑張ってみましたがこれも完売。(涙;;)調べるうちに、室内楽を聴きたい気持ちが高まり、今度はとにかく室内楽!ということで探しました。

いつもは演目か出演者のどちらかに興味があってコンサートを選ぶのですが、今回はどちらも全然知らないのに行ってしまう暴挙(笑)に出てしまいました。決めた理由はホールにあります。リクライニングコンサートでも知られる白寿ホール、今回はリクライニングではありませんでしたが、いすの座り心地は良かったです。代々木公園のすぐ近く、ビルの上と言うロケーションで、ホールの上のスカイテラスからは夜景や公園の緑が楽しめます。

skyterrace.jpg

ストリング・カルテット・シリウスのメンバーは30代~40代前半でオーケストラの首席やコンマス。各オケで期待の中堅といった所でしょうか?オケ以外の活動も精力的に行っているようです。空の中で最も明るい星、シリウスにちなんでカルテットの名前をつけていることから彼らの自負が伝わります。

最初の曲はモーツアルトが16歳の時イタリア旅行中に作曲した曲です。先ほど見た日テレのモーツァルト特集によると、彼の創作に寂しげな影が落ちる前の時代ですね。さわやかで美しい旋律はプログラムの解説どおり(笑)秋の心地よさを表現しているようです。

室内楽ではオケと違い、各パートのボウイングが見比べやすいので初心者としては勉強になります。耳で聴いただけでは分かりにくい(いや、分かる人は全然分かるんでしょうけど;)第二ヴァイオリンやヴィオラの役割が目に見えるので分かりやすいです。第一ヴァイオリンを支えたり、交差させたり、チェロと合わせたりしながら音に厚みを出したり、美しい響きを作っているのだな、図書館で借りた本の内容を思い出しながら目で確認。(笑)ヴァイオリンはプリマドンナのソプラノのように輝き、ヴィオラは豊かに、チェロはしっかりとそれぞれ響くのは録音などでも良く使われているホールのせいだけではありません。難しそうなユニゾンや跳躍を交えながら、モーツァルトらしい美しい世界を見せてくれました。

ブラームスが交響曲を完成させるのに20年かけたというのは知っていましたが、四重奏曲にも十数年かけたと言うことは知りませんでした。(汗;)クラリネット五重奏曲や弦楽五重奏曲はよく聴くので、物悲しく美しい旋律を予想していましたが、この曲のドラマチックな迫力は私の考えていた室内楽の枠組みを軽く超えていました。むしろ五重奏曲より交響曲に近いのではないかと思わせる、哲学的な構築です。十分に理解できる知識はありませんが、同じテーマが繰り返されながら展開してゆくスケールの大きさと無駄を排除したような簡潔な作りにブラームスらしさを感じます。また、たった4人でオケのような迫力で迫ってくる彼らからは、確かなテクニックと解釈をぴったり合わせたことが伺えます。室内楽は力量が揃ってこそ成り立つんだと身をもって感じました。

ラヴェルはピアノ曲とボレロのイメージが強かったので、正直言って室内楽は何を期待すべきか見当も付きませんでした。プログラムにはチェロの石川さんが不思議な世界に連れて行ってくれとの宣言があり、どんな異世界が待っているか、わくわく。

第一楽章は郷愁を誘うような旋律で「大陸をまたぎ、時代を超えた家族の愛と感動の物語、ついに映画化!」のテーマになりそうです。(どんな映画だ;)第二楽章は全員ピチカートで始まり、目をつぶったらエキゾチックな楽器を使っているような不思議な感覚。4人しかいないと思えないほど、色とりどりの音色があふれ出ます。もちろん、これほどの表現の豊かさはどんな音色でも自在に出せてこそ、オケでリーダー役を任されている彼らならではなのでしょう。サロンでお茶のBGM、という室内楽に対する先入観を気持ちよく覆し、宣言どおり遠くの世界に連れていってもらいましたよ!(爆)

ブラームスとラヴェルはこれからCDを揃えようと熱帯雨林などを検索中。シリウスではCDが出ていないので、試聴して決めたいのですが、ブラームスは試聴できるCDが見つからないと言うことはやはりマイナーな曲なのか?室内楽はいろんな意味で奥が深いと悟ったろめいんでした。

2006.11.02 [木] 白寿ホール
ストリング・カルテット・シリウス
田尻順(ヴァイオリン)東京交響楽団アシスタント・コンマス
執行恒宏(ヴァイオリン)山形響コンサート・マスター
成田寛(ヴィオラ)山形響首席ヴィオラ
石川祐支(チェロ)札幌響首席チェロ

・モーツァルト:弦楽四重奏曲ニ長調 K.155
・ブラームス:弦楽四重奏曲第1番ハ短調 op.51-1
・ラヴェル:弦楽四重奏曲

コメント
この記事へのコメント
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2006/11/04(土) 20:35 | | #[ 編集]
N様、いらっしゃませ!

クラシックに詳しい方からのコメント、とても嬉しいです。

なにぶん素人なのでお恥ずかしい内容ですが、クラシックは誰でも楽しめるということを伝えたくて、足りない知識と感性を総動員して(笑)感想を書いてます。

アーノンクール、聴きに行かれるとはうらやましいです。感想をブログにアップされるのを楽しみにしています。

是非また遊びにいらしてくださいね!
2006/11/04(土) 14:44 | URL | ろめいんれたす #VWFaYlLU[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2006/11/04(土) 10:07 | | #[ 編集]
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