NTTデータ Concert of Concerts Opus15

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涼しくなった途端にお腹の風邪をこじらせて、2キロ痩せてしまった管理人です。人間食べなきゃ痩せるという当たり前のことがよく分かりましたが、見かけは全く変わらないので誤差の範囲内なのかもしれません。

ところで、暫く前になってしまいますが、NTTデータ主催のコンサート・オブ・コンサーツで久しぶりにクラシックを楽しんで参りました。それも前から5番目、真ん中の列。サントリーホールで、演奏者がこれほどよく見える席は初めてです。

こちらのコンサートは公募で抽選に当たったお客様が参加できる、年に一度のイベントだそうなのですが、ラッキーなことにご招待頂きました。正確には招待された方にお呼ばれしたのですが、クラシックが好きで良かった!と喜んでおります。

久しぶりの素人的コンサート感想は、相変わらず誤解やら妄想が多めに混ざっておりますが、宜しければ続きからどうぞ。

このコンサート・オブ・コンサーツでは、通常はフルオーケストラが交響曲を演奏するのだそうですが、今年は15周年という事でゲストを招いてのガラ形式でした。聞き慣れないというか、大げさな名称(笑)「ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ」、は三枝成彰さんと大友直人さんが企画したオケで、日本各地のオケの首席奏者などを集めたメンバーを誇っています。当日もヴァイオリンにコンマスが8名ということで、その豪華さが伺えます。「ここに出演しているということは、在席オケは欠席している訳で、初めは顰蹙を買ったんですよ~」との明るい説明に、指揮の大友さんの大物っぷりが垣間見えました。

そんな方々に伴奏させる訳ですから、もちろん素晴らしいソリストが揃っています。オペラのお二人は不勉強にして知らなかったのですが、椿姫やトスカのアリアを聴けるなんて、素敵じゃないですか。その上、川井郁子さんのチャールダッシュ、村治桂織さんのアランフェス、横山幸雄さんのショパン(それもピアノ協奏曲第一番!)なんて、それぞれコンサートーホールを一杯にできる作品をひっさげての登場。プログラムを見ているだけで、期待は盛り上がる一方、幸せ一杯でした。

豪華なゲストの演奏の間には、プロデュースを担当の三枝さんが舞台に現れて曲の背景を紹介しつつ、ゲストのお話を引き出してくれました。「ちょっと疲れた管直人」という感じの三枝さんトークはやや長くて、終演まで約3時間かかりましたが、祝祭感に溢れる楽しいコンサートでした。

オーケストラは「ローエングリン」の前奏曲で、わくわくとした雰囲気で期待感を盛り上げ、ソプラノの塩田さんはベテランらしく情感豊かに「椿姫」と「忠臣蔵」のアリアを歌い上げました。続くテノールの佐野さんは、「JR.バタフライ」ではイノセントな母への愛を、「トスカ」「つれない心」では大人の男の心情を歌い、短い歌の間にそれぞれ違ったドラマを見せてもらいました。翻訳でない日本語のオペラ曲を生で聴くのは初めてでしたが、やはり歌詞の力というか、言葉が分かるだけにストレートに心に響きました。日本発のオペラと聞いても興味は湧きませんでしたが、縁があったら聴きに行きたいとまで思った、単純な管理人です。

川井さんはギリシャ彫刻のように美しく、今度ダンサーと一緒に舞台に立って演奏されるのも頷けます。美人のヴァイオリニスト+ストレートの黒髪っていかにもですが、それがぴたっと絵になるこの人はやはり凄い。心がざわめくような不安定な音から、天が見えそうな美しい音まで、ストラディバリで多彩な音を弾き分ける様に唖然としました。

また、ヴァイオリンを弾きながらあれほど回る人は始めて見た気がします。真後ろからハープの方向までは向いていたので、345度は向いている角度が変わったはずです。って誰も計ってないって。(笑)

村治さんのアランフェスはCDでは聞いた事があるので、ある意味驚きはありませんでした。そのせいか、感想を言葉にすると大人になったなとか、綺麗にまとまってる、という感じです。ギターとオケの音量のバランスは難しく、ホールのどこにいるかで聴こえかたも違うと思いますが、やや迫力不足かなと。イングリッシュ・ホルンの音が美しくて印象に残ったのは、木管好きな管理人だけではないはず。

横山さんのショパンはテンポが速く、休んでいる間もオケの演奏が終わるのが待ちきれないといった様子でした。第一楽章だけでなく、機会があれば是非全楽章聴きたかった!オケとのバランスは良い感じでしたが、大友さんの解説によると指揮が難しい曲とのこと。楽譜では難しそうに見えなくても、切れ目と再開のタイミングが難しいんだそうです。で、横山さんは前日テンポが速いなと思ったら、当日は更にテンポが速くなっていて、慌てたとか。そんな裏話を聞き、のだめとシュトレーゼマンのコンサートを想像してにんまりしまいました。

最後の曲は「威風堂々」は卒業式の思い出の曲ですが、普通に聞くのとは濃淡が違うというか、オケが腕を魅せてくれました。儀式風だけでない深さがありつつ、心躍るようなリズムで華麗に最後を飾りました。原題のPomp and Circumstance(壮麗さと物々しさ)を思い出しつつ「イギリス人の作曲家って少ないけど、エルガーは良いだろう?」と言いたげなイギリスのプライドを感じました。

アンコールではソリスト全員がグラスを持って登場し、塩田さんと佐野さんが「乾杯の歌」を歌って終わりました。プログラム内には無いデュエットをアンコールで歌ってくれるなんて、心憎い演出です。演奏をしてくれた皆さんに加え、企画の三枝さんと大友さんにも大きなブラボーを贈りたいと思います。

こういったガラでは、何も考えずに楽しめるのが良いですね。今シーズンこそは、コンサートを楽しまなくっちゃ、と心に決めた管理人です。


NTT DATA CONCERT OF CONCERTS Opus15
主催:株式会社NTTデータ

日時 : 9月27日(月)19時開演
会場 : サントリーホール
指揮 : 大友直人

ソリスト:塩田美奈子(ソプラノ)
      佐野成宏(テノール)
      川井郁子(ヴァイオリン)
      村治佳織(ギター)
      横山幸雄(ピアノ)

管弦楽 : ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ
    (JAPAN VIRTUOSO SYMPHONY ORCHESTRA)

プログラム:
W.R.ワーグナー オペラ『ローエングリン』第三幕への前奏曲
G.F.F.ヴェルディ オペラ『椿姫』「ああ、そは彼の人か~花から花へ」
三枝成彰      オペラ『忠臣蔵』より「恋の名残」
三枝成彰      オペラ『Jr.バタフライ』より「母よ」
G.プッチーニ    オペラ『トスカ』より 「星は光りぬ」
S.カルディッロ  つれない心(カタリ)
J.マスネ      タイスの瞑想曲
B.バルトーク   ルーマニアン・ダンス(ルーマニア民族舞曲)
V.モンティ    チャールダーシュ
G.ホルスト    ジュピター(編曲:川井郁子)
J.ロドリーゴ   アランフェス協奏曲
F.F.ショパン   ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11より 第1楽章
E.エルガー    行進曲「威風堂々」第1番ニ長調 Op.39-1
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