クラシックの入り口:ラ・フォル・ジョルネ オ・ジャポン2011!

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最近、体調の波が激しく、不調な時(主に週末)はかなりダウンしている管理人です。と言っても持病の貧血なのですが、いつの間にか悪化していて、医者の説教+毎日注射の刑&鉄剤の刑に処せられて凹んでおりました。休養も兼ねて連休中は長めに休みを貰い、身も心もリフレッシュに励んで持ち直しています。

そんな訳で怪しい時には無理をせずに、調子の良い時にはなるべく歩くよう心がけています。4月は夜桜を楽しみながらの遠回りウォーキングをしていましたが、そのうち甘い薫りがするなと思ったら、ツツジやサツキが満開でした。さすが5月の花、カレンダー通りです。(笑)

…なんて前振りは今更ラ・フォル・ジョルネのご報告の言い訳。5月4日の一日だけでしたが、生の音楽をたっぷり堪能することができました。思えば第一回の時は、管理人がちょうどクラシックにハマリかけの頃で、生の演奏の素晴らしさにはまったきっかけの一つでもありました。あれから7年経ち、音楽祭はどう変わったのでしょうか。

毎度ながら素人的なコンサートの感想の上に、4つも聴いたので無駄に長いですが、宜しければ続きからどうぞ。

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今年の音楽祭は、東日本大震災と原発事故「レベル7」評価の影響で縮小しての開催になりました。いくつかのホールで音響装置が使用できなくなった上に、外国の奏者の来日キャンセルが相次いだため、急遽企画を練り直す必要があったとのこと。開幕の数週間前に有料プログラムを払い戻し、出演者や演目を最終決定するなど事務局は大変なご苦労があったと推察します。でも、当日の丸の内周辺の賑わいを見ると、その甲斐があったのではないかも思います。

当日は素晴らしい天気で、暑い位の陽気でした。管理人はコンサートの合間に皇居周辺でもウォーキングするつもりで身軽な服装で出かけましたが、紫外線カットの装備が足りなかったかも。(笑)そんな時に限って会社の偉い方にばったりお会いして、あわあわと言い訳をしていたら、スケジュールが被ったので良かったらとチケットを分けて頂いてラッキーでした。(S様その節はありがとうございました!)

今回は急遽プレ・音楽祭として被災地へのチャリティコンサートが開催されたとのことですが、音楽祭の間も震災支援のブースを設けて東北の物産を販売し、各ホールの入り口や別会場にも募金箱がおかれていましたよ。管理人は丸ビルの無料コンサートに立ち寄った際に募金して、シールとバッジをもらっちゃいました。^^

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今年のラ・フォルジュルネは海外からの参加者が減っただけでなく、開催場所も小さくなっていました。いつもの地下展示ホールが小さくなっているのは寂しい限り。グッズの売り場なども縮小されていましたが、今年はいつも売り切れる公式CDをゲット出来たので満足です。

いつもなら各コンサートの入り口に置いてあるパンフレットもなく、よく知らない曲だと、どの楽章なのかも分からないのは素人泣かせでした。読売ホールなどはビッグカメラの買い物客を押しのけて(笑)たどり着かなくてはならないので、スタッフの皆さんのにこやかさが救いでした。いつもより、手作り感溢れる運営でしたが、その分皆さんのおもてなしの精神を感じることが出来た気がします。

まず最初のコンサートはホールCで、一曲目はマーラーの有名なアダージェット。甘くて綺麗な曲ですが、生で聴くと、と言うか、指揮振りやオケの感じからの予想通りやや骨太で、プロらしく纏まった良い演奏でした。良し悪しではなく、日本のオケなら、もっと繊細で溜息がでるような演奏を目指しただろうかと思ったりします。

二曲目のブラームスのヴァイオリンとチェロの協奏曲は二人のソリストの音色をどうやって合わせたのだろうかと思うほど、音の受け継ぎが自然で綺麗でした。華奢な庄司さんとがっちりしたヴァシリエヴァは見かけ上は対照的なのに、音楽性が寄り添っているというか息がぴったりというか、本当に素晴らしい演奏でした。始めて聴く曲だったので、比較のしようがありませんが、この二人のCDだったら買いたいと思います。それにしても、全く違う同じ楽器でもオケとは全く違う響きなのは、いつもながら不思議です。

次に読売ホールに移動して聴いたのはベレゾフスキーのブラームス、ピアノ四重奏曲。こちらは頂いたチケットだったのですが良いアンサンブルでした。チェロの響きが好きなので、つい低音に耳が行ってしまいましたが、どのパートも出しゃばらずテンポが良かったです。ノリが良い感じの演奏だったせいか、終演後にテーマを口ずさんでいたカップルがいたのも音楽祭らしかったです。

3つ目の演目は、またホールCに戻って金聖響さんが指揮するブルックナーの交響曲第7番。文化センターのオケ??と思いましたが、若い人中心の中に外国人も多く、よく見ると親日フィルのコンマス、チェ・ムンス(崔文洙)さんがコンマスを務めていました。聖響さんは腰痛のあと痩せたらしく、凛々しい指揮振り姿を見せてくれました。もちろん指揮振りがかっこいいだけでなく、若いオケを良く統制してまとめていた印象です。ボーイングの揃いっぷりなどは、日本のオケの真面目で上手い部分だなぁと思います。少々ももたついた部分がなかった訳ではありませんが、遠大な風景を見せてくれたり、丁寧な響きを大事にしてメリハリのある良い演奏を楽しむことが出来ました。もっと拍手してあげたかったのですが、読売ホールに再度戻らなくてはならず、後ろ髪を引かれまくりながら拍手で湧くホールCを後にしました。

またまた戻って来た読売ホールでは、熊の様な(笑)ベレゾフスキーのリスト。右側の席だったので、あの太そうな指がどうやって細かい動きをしたのかは見られませんでしたが、目を瞑ったら魔法の様な音の流れに漂ってしまいます。超絶技巧練習曲集では、事前にもらったパンフでは抜粋と書いてあったので、何曲やるのかも分からずドキドキしていたら、結局全曲だったようで、妙な事に神経を使って損をしてしまいました。当日配っていた演目のプリントを、よく読んでおけば良かったです。ベレゾフスキーも曲の間は緊張している印象でしたが、弾いている間は余裕さえ感じられました。テクニックだけでなく、各曲の個性を伝えつつ、構成を考えているのがよく分かる演奏でした。

メフィスト・ワルツの方は、こちらが緊張していなかったせいか、もう少し気楽に聴けました。はっきりした力強い低音と歌うような高音の絡みが楽しかったです。もちろん、千秋が弾いている所も妄想しちゃいましたけどね。勿論目を瞑って。(笑)それにしても、こんな曲ばかり書いたリストさんって天才!ベレゾフスキーも評判通りの(見かけによらず)ヴィルトゥオーゾ!と言うところで会場は大拍手でした。

音楽祭では次の予定が常に詰まっていて、観客も会場に急ぐので、なかなか拍手やアンコールの時間は取れませんがこれがホール最後の演奏だったせいか、アンコールも2曲ありました。ガーシュインの「プレリュード」とアメリカの作曲家ボートン・グールドの「エチュード・ブギウギ」というジャジーなナンバー。ノリノリで演奏するベレゾフスキーの、楽しんで欲しいというサービス精神を見た気がします。彼のこういった曲もゆっくり聴いて見たい気がしました。

ところで、盛りだくさんの有料コンサートの合間には、しっかり無料コンサートも覗いて来ました。丸ビルなどでは人がわんさかいて、良い演奏だったのに、ゆっくり聴けなかったのが残念。ちゃんと聴けた中では地下の展示ホールで聴いた、アカペラ声楽アンサンブルのヴォーチェス8(voces8)が素晴らしかったです。女性2名、男性6名の8名で伴奏からフルコーラス、重厚な教会音楽からジャジーな即興まで楽しませてもらいました。

そんな訳で、全部が終わったのは8時過ぎ。例年よりは早い終了でしたが、たっぷり音楽を堪能した一日となりました。生の演奏って、本当に良いものだと改めて思いました。^^

今回の震災は、音楽祭の開催が危ぶまれるほどの影響がありましたが、災いが転じて「音楽を楽しむ」ことにより焦点が当たった気がします。演奏者からも、ボランティアのスタッフからも「楽しんで欲しい」という熱意を随所で感じた一日でした。是非この調子で末永く楽しませて頂きたいと思っています。


5月4日に聴いた有料プログラム:

13:30-14:15
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
タチアナ・ヴァシリエヴァ(チェロ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調より第4楽章 アダージェット
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調

16:00-16:45
スヴャトスラフ・モロズ(ヴァイオリン)
エリーナ・パク(ヴィオラ)
アンリ・ドマルケット(チェロ)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 op.25

17:00-18:10
兵庫芸術文化センター管弦楽団
金聖響(指揮)
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調

18:30-19:15
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
リスト:超絶技巧練習曲集(全曲)
リスト:メフィスト・ワルツ第1番
コメント
この記事へのコメント
はもさま、いらっしゃいませ♪

今年は、応援の意味も籠めてラ・フォル・ジュルネに行ってきました。
企業スポンサー色が薄くなった分、協賛を続けていた企業様に却って好感が持てた気がします。
地方のラ・フォル・ジュルネも成功したことを祈ります。

> 震災でレヴェル7にもかかわらず今年も来日して演奏してくれたなんて、嬉しいです。
> ノリノリのベレゾフスキーさんも見たかったなw
本当に、来日してもらえて嬉しかったです。四重奏曲とリストは同じホール、同じピアノなのですが響きが違っていて、彼の音色の幅の広さを感じました。アンコールを聞いて、ラヴェルなども聴いてみたいと思いましたよ。^^

> 今日は混声合唱の定期演奏会でした。
お疲れ様でした。女子校のコーラス部員だったので、混声合唱って憧れるんですよね~。
合唱コンクールの後に、参加校全員で同じ歌を歌うのが楽しみでした。ずっと真摯に取り組んでいらっしゃる姿は素敵です♪

いつかまた合唱を歌ってみたいと思ったりしますが、声も出ないし、楽譜も読めないので無理か。。(^^;

本当に、首都圏では震災の影響は減っていますが、節電で暑い夏になりそうです。
はも様も、健康と安全第一でお過ごし下さいね。v-353

れたすv-238
2011/05/22(日) 09:41 | URL | ろめいんれたす #-[ 編集]
お久しぶりです。
ラ・フォル・ジュルネ、今年は行かれたのですね。

私は震災の影響で今年は断念したので、
ろめいんさまのレポートで、手作り感のあるお祭りの様子がうかがえて心がなごみました。

私もベレゾフスキーさんのピアノと、他にドイツレクイエムも聴きに行くつもりだったのに…残念でした。

昨年はベレゾフスキーさんのショパンのピアコン1番を聴いて、その音がキラキラと美しいのに驚きました。
本当にあの太い指でどうやって、って思いますよねw
動画サイトで超絶技巧練習曲を真上から撮影したものをUPしていたり、自分の技術に絶対的な自信が無いとできないと思います。
昨年は彼の超絶技巧練習曲集やメフィストワルツのCDを購入して帰りましたよ。
震災でレヴェル7にもかかわらず今年も来日して演奏してくれたなんて、嬉しいです。
ノリノリのベレゾフスキーさんも見たかったなw

今日は混声合唱の定期演奏会でした。
本当は5月7日にミューザでやる予定でしたが、震災でミューザが壊れてしまったので…
日程も会場も演目も変更してのア・カペラ演奏会でしたが、「復活への祈り」をこめた曲を選び、心をこめて歌わせていただきました。
(募金活動もしましたよ)
1年間練習してきたのに今回演奏できなかったオケ・ソリスト付のヘンデル「Dixit Dominus」は難曲だけど面白い曲なので、またいつかリベンジしたいものです。

生活はもう震災前と変わらないほどですが、夏に向けていろいろ影響がでそうですね。
ろめいんさまもどうぞ体調に気をつけて、元気におすごしくださいませ。

ではでは、また♪
2011/05/22(日) 00:25 | URL | はも #sZuhNn5s[ 編集]
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2012/05/04(金) |
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