素人的コンサート感想:モザイク・カルテット

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クラ道の大先輩(笑)であるHくんに、ウィーンフィルが取れなかったのでなぜか室内楽に行ってしまったことを報告したところ、行けなくなった弦楽四重奏のチケットをプレゼントしてくれました。トッパンホールのモザイク・カルテット、真ん中の良い席です。Hくん、いつもすみません!

事前知識は無かったのですが、コンツェントゥス・ムジクスの主力メンバーで構成されているとあれば、アーノンクールつながりでウィーンフィルから2件位先ですよね?(笑)単純ですが、ウィーンフィルとつながりのあるコンサートに行けて嬉しかったです。


20061117011210.jpg

下調べで分かったことはこのくらい:

モザイク・カルテット~Quatuor Mosaïques~はニコラウス・アーノンクールが主宰するウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの中心メンバーが構成し、ガット弦を張ったピリオド楽器を用いる。現在、古楽器による弦楽四重奏団としては最高の団体の一つに数えられている。今回のプログラムには同じくウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのヴォルフガング・マイヤーもクラリネットで参加。ハイドン・ベートーベン、モーツアルトにウィーン古典派の本流を聴くことが出来る。

ウィーンなのになぜフランス語?という疑問はさておき、(笑)読んでるだけで期待が高まりますよね。古楽器は初めてなので、どういう音なのか興味津々でした。もちろん楽器だけでなく、奏法の違いもあるのだと思いますが、さすがに響きが豊かで美しかったです。ピリオド楽器に伝統的な奏法というと型にはまった古臭い演奏を想像しますが、思いのほか生き生きとして細かいニュアンスが伝わりました。また、メンバーの力量が揃っているせいか、各楽器のバランスが良いと感じました。

初めて行くトッパンホールは恐れていた通り駅からやや遠く、早歩きのビジネスマンが開演間近にばらばらと集まって来ていました。私も冷や汗かきかき5分前に到着、コンパクトな割りに窮屈な感じのしないホールの雰囲気を楽しみながら開演前の静寂の中で気分を切り替えます。

ハイドンでラルゴというと、退屈かなと思いましたが、そんな心配は無用でした。繰り返す部分も少しずつディテールを変えているのか、流すことなく、テンポの緩やかな部分はゆったり、丁寧に奏でており、全体的に快活な感じが新鮮でした。目を瞑って聞くと眠くなるどころか所々より鮮明に聞こえ、特にチェロとそれに寄り添うヴィオラの音の豊かさに驚かされました。目を開けるとなぜか意識はヴァイオリンに行ってしまいヴィオラの音が特定できないのは感度が不足しているからでしょう。(笑)

ベートーベンの弦楽四重奏は始めて聴いたので これが室内楽?と思うような迫力で先ほどのハイドンから違う世界に連れて行かれました。もちろん小さなホールだからこそ味わえる音なのですが、たった4名で作る音の世界に圧倒されます。副題のセリオーソは第三楽章の指示から来たそうですが、ベートーベンに「厳粛に」なんていわれたら緊張するでしょうね。(笑)早くてドラマチックなパッセージにも余裕を感じさせるモザイク・カルテットに昔の宮廷音楽家の流れを汲む音の職人を見たような気がします。

モーツァルトのクラリネット五重奏曲では、特に第一楽章はバセット・クラリネットを使っているせいか、いつも聞いているCDとは印象が全く違います。土のにおいがするような暖かい音のバセット・クラリネットがカルテットに絡み、息もぴったりです。感傷的な印象を持っていた第二章は清らかな美しさを見せてくれ、最後には比較も忘れすっかり聞き入ってしまいました。

ちなみにバセットクラリネットとは普通のクラリネットの音域を長三度下に広げてドの音まで出るように改良された楽器を指すそうです。バセットホルンとは違う楽器ということですが、クラリネットの親戚が他にも沢山あることも今回始めて知った私です。(汗;)

また、ヴォルフガング・マイヤーは(Wolfgang Meyer)は残念ながら(笑)オーボエのマイヤー(Albrecht Mayer)とは無関係ですが、ザビーネ・マイヤー(Sabine Meyer)の兄で、一緒に演奏活動やレコーディングも行っているそうです。自分が演奏していないときは目をつぶって頭を振りながらカルテットの音を楽しそうに聴いているところが印象的でした。


プログラム
  ハイドン:弦楽四重奏曲 第79番 ニ長調 Hob.III-79 Op.76-5「ラルゴ」
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」
  モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581

関連タグ : 室内楽,

コメント
この記事へのコメント
szellさん、

いらっしゃいませ!コメントありがとうございます。
そうなんです、古楽器の音って優しいですね。キーンという金属音とは無縁のやわらかい響きでした。

事前知識が薄いので、演奏会に行くたびにとりあえず周辺知識を調べるという超付け焼刃です。その上、分析力も無いので実感を頼りに綴ることしかできません。
詳しい方に見てもらうのは緊張するのですが、思い込みも含めて自分が感じたことを文章に落とすことができて、満足しています。

その上今回はただ!でしたから、せめて感謝の気持ちを込めて感想くらい書かないと。(笑)少しでも演奏会の雰囲気を伝えて、和んで頂ければ嬉しいです。
是非また遊びに来てくださいね!

2006/11/17(金) 23:25 | URL | ろめいんれたす #VWFaYlLU[ 編集]
古楽器って、とっても温かい音を出してくれますよね。
人の声に近いのかも。

モダンのヴァイオリンだと、時として耳障りな高音が響く時がありますが、古楽器だと、穏やかな優しい響に感じます。

同じ会場にいるような気分にさせられる、素敵な文です。
僕も聴きたくなってしまいました。

読ませて頂いただけでも、心豊に気分になれました。
素敵なコンサート、しかも「ただ
とっても羨ましいです。(笑)
2006/11/17(金) 22:10 | URL | szell #-[ 編集]
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