都心で季節を味わう:芝とうふ屋うかい

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肌寒い日々が続き秋が深まった頃、接待でも仲間内の食事会でもない、なぞの勉強会に声をかけられました。今ひとつ趣旨を理解しないまま、メンバーがほぼ顔見知りということと、場所が「芝とうふ屋うかい」ということで、二つ返事でOKを。

うかいは東京・神奈川・山梨などで新しい形の和洋レストランを展開して注目されています。その原点である高尾の「うかい鳥山」では友人たちと家族連れで蛍狩りを楽しんだ思い出があります。飛騨の匠が移築した合掌造りが高尾の山間に溶け込んでいたのが印象深く、お料理ともども周りの雰囲気も堪能しました。そのうかいが今年の9月東京のど真ん中に出したばかりのお店に興味津々です。

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真っ赤にライトアップされた東京タワーを目指してお店に向かうと、大きな木に囲まれ、灯篭で灯されたアプローチが見えてきます。正面玄関に至る道には黒塗りの車がずらっと列をなし、接待などに使われるお店であることを改めて認識。石畳を上ると、今まで足元しか見えなかった東京タワー全体の全体が空に開け、それを背景にうかいの母屋が目の前に浮かびます。

まるでリフォームしたての老舗の日本旅館のようなどっしりとしたロビーには、大きな樽に大豆が山盛り。長い回廊には酒造りの桶などが配置され、山形の築200年の造り酒屋を移築したことを聞かされます。他にも数寄屋造り、蔵造りなどの伝統建築を取り入れているところが、うかいらしい趣です。日本庭園はどのお部屋からも楽しむことができ、池に映る東京タワーは借景のような効果を見せます。

個室で頂いたコースは夜では一番軽い「花」。勉強というより「役に立つ情報交換」が目的だった私たちには十分な量でした。お酒の種類も豊富なので、お好きな方はそちらで満足されたかも。特に名物の竹筒に入った日本酒はすっきりした飲み口で、みなさんするする召し上がっていました。

「豆腐料理 花 8400円」

先付け
あわびとほうれん草のお浸し
八寸
サーモン小袖寿司・蛸と葡萄雲和え・芋と栗白扇揚・鴨ロースゼリー掛け・錦糸玉子・車海老
全員の分をススキで飾ったお月見膳にしつらえ、一人分ずつ取り分けてくれる、なんとも風流なおもてなしでした。お月見団子のように盛られたお芋が可愛くて、写真を取れなかったのが残念。

進み肴
あげ田楽
お庭の中の田楽処で炭火で焼いてくれるのがこちら、サプライズの一品です。串で刺してあるわけでもない、厚めの油揚げがかりかりに焼かれ、甘めの田楽味噌と小口切りのねぎをたっぷり乗せて頂きます。香ばしくてじゅわっとした食感がなんともいえません。

御椀
萩真丈みょうがすだち
焼物
くずの葉焼

鍋仕立 「豆水とうふ」
出し汁で味を付けた豆乳にとうふが浮かぶ、豆乳なべと湯豆腐を足したような真っ白の一品。大豆の香りが豊かで、ほろんとした豆腐の食感を楽しめます。あっさりとした味でお出しも全て頂けます。

強肴 「芝治部煮」
金沢の治部煮といえば鴨ですが、これは外側がかりっとして、中がとろとろの豚の角煮。お肉を食べた!という実感で満腹中枢が信号を出しました。(笑)

お食事
松茸御飯・香の物・赤出し
今年の初マツタケ。食事の内容は季節によって変わるので、秋に来て得した気分です。

水物
いちじくワイン煮
瑞々しいいちじくのデザート。生の食感を生かした、和食のお店では珍しい完成度でした。デザートは季節により葛きりなどに変わるようです。

おいしいお料理と風雅な雰囲気に話も弾み、ぜひBar 吉祥庵で続きをと思いましたが、残念ながらすでにクローズした後でした。移築された古材の梁が重厚な和の雰囲気をつくり、西洋アンチーク風のインテリアがそれをモダンに馴染ませた素敵なバーです。是非次回はこちらの雰囲気も味わってみたいものです。

お料理の中で一番印象に残ったのはあげ田楽と豆水でした。どちらも感動的なおいしさ!というほどでは無い代わりに、また食べたいと思う飽きない味です。豆腐がメインのお店なので狙い通りですね。その豆水とうふを、ジョニー豆腐や豆乳なべの素を使って家で再現できないか考え中。(笑)

夜とは言え、どーんとしたメインもなく、一人一万円以上という値段は決して安いものではありませんが、都心のこの場所でこれだけの雰囲気を満喫できる店は他に無いのではと思います。接客は好感が持てましたが、料亭並みの完璧なサービスというより、箱根の旅館といった感じ。また、お店が広いので飲み物の追加などは時間がかかることを覚悟して、早めのオーダーをお勧めします。外国の方を案内する時など、体験も含めて楽しめるシチュで是非また利用したいお店です。とうふ屋は八王子や鷺沼にも店舗があり、よりリーズナブルに豆腐料理が楽しめるようですが、遠いのが残念です。

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