素人的コンサート感想:レ・ヴァン・フランセ@オペラシティ

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16日の金曜日にオペラシティに木管のスター達の協演、レ・ヴァン・フランセを聴きに行きました。急に飛び込んだ職場の会を断り、ちょうど私用もあったので午後は休みをとってこの演奏会に備えたのでした。本当はいつもお勧めのコンサートを教えてくれるクラシックの師匠、Hくんと一緒に聴きに行く予定だったのですが、残念ながら大阪へ転勤になった為あえなくキャンセル。せっかくだから二人分楽しまなくてはと気合が入ります!^^

そんな訳で、ぎりぎりに飛び込んでは意味がないとやや余裕をもって出発したのですが、なんと千歳烏山の人身事故で電車が止まっているではありませんか。しばらくして電車が動き始め、ホールには無事到着しましたが、いつものように会社をぎりぎりの時間に飛び出していたたら確実に遅刻です。(^^;オペラシティには京王線が便利ですからダイヤの乱れに影響を受けている人が多いでしょうね。案の定15分前になってもエントランスに駆け込む人が多く、雑然とした雰囲気のままでした。結局10分遅れて開演してからはそれまでの慌てた気分は全て忘れ、しばしフランスの風に身を任せました。相変わらず長い素人感想ですが、宜しければ続きをどうぞ。
レ・ヴァン・フランセ(Le Vents Français)とはクラリネット奏者で最近は指揮者としても活躍するポール・メイエが立ち上げた木管アンサンブル。日本でも人気のあるフルートのエマニュエル・パユ、二人のデュオ・パートナーでもあるピアノのエリック・ル・サージュを加えた三人が中心メンバーで他はれーパートリーによってメンバーは構成が変わります。

クラシックの森の入り口でうろうろしている管理人には、今回の演奏曲は聴いたことが無いものばかり。それもそのはず、彼らの目的の一つは演奏される機会の少ない名曲を紹介する事なのです。とは言え、ベートーベンは別格として、聞いたことがない作曲家が多いと言うのは内心やや不安でした。(^^;

メンバー
エマニュエル・パユ Emmanuel Pahud (フルート)
フランソワ・ルルー François Leleux (オーボエ
ポール・メイエ Paul Meyer (クラリネット)
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ Radvan Vlatkovic (ホルン)
ジルベール・オダン Girbert Audin (バソン)
エリック・ル・サージュ Eric Le Sage (ピアノ)


プログラム
ベートーヴェン:ピアノ、フルート、バソンのための三重奏曲 ト長調 WoO.37
ラッハナー:木管五重奏曲第2番
ティエリー・エスケシュ:メカニック・ソング - レ・ヴァン・フランセのために書かれた新作(日本初演)
ジョリヴェ:セレナード ─ オーボエ主奏を伴う木管五重奏のための
ミヨー:木管五重奏のための組曲「ルネ王の暖炉」 op.205
プーランク:六重奏曲

アンコール
テュイレ:ガヴォット
ルーセル:ディヴェルティメント

最初のベートーベンは変わった編成の三重奏曲。初めて聴くパユ様の音も美しかったのですが、バソンの優しい音にファゴットとの違いをなんとなく感じながら楽しみました。次のラッハナーでは木管の皆さんが勢ぞろいして、それぞれの楽器がある時はソロっぽく表に出たり、サポートする側に回ったりしながら協演します。ホルンが入った室内楽は初めてですが、厚みが増すというか、かなり印象が違いますね。

このアンサンブルのために作曲されたメカニックソングはバロックの技法を元に作曲されたという事でしたが、私にはバリバリの現代曲に聞こえました。(^^; パユが尺八?みたいな東洋的な音を出したり、メイエにはクラリネットってこんな音も出るの?と驚かされました。ルルーどんな音も易々と吹き、オーボエが難しい楽器だと言う事を忘れさせますし、ヴラトコヴィチはどんな小さな音も平気で出しているように見えます。オダンを聴いているとなんでバソンがマイナーなのか、理解に苦しみます。さすがコンヴァトの教授でポールの先生ですね!(違う;)テクニックの事はあまり分かりませんが、きっと彼らの技術が無かったら成立しないような曲なんだろうと思います。

ジョリヴェは元がオーボエとピアノのための曲を編曲したもので、ルルーが大活躍します。彼のオーボエは一言で言い表す、華やかとか、いぶし銀、みたいなキャッチフレーズが思い浮かばないのですが、とにかくうまいです!彼がヘビ使いだったら、かごに入った蛇が踊りまくってどんな物質の構造も見せてくれるだろうな。。(なんのこっちゃ)いろんなリズムが出てきて飽きさせない、楽しい曲でした。

ミヨーは名前も聞いた事がない作曲家でしたが、中世の香りのする組曲は気軽に楽しく聞けました。ラストのプーランクはやはり圧巻。フランスのエスプリって言葉で言うと陳腐ですが、それが伝わってきます。このあたりは演奏の技術だけではなく、メンバーのセンスとそれを作るコミュニケーションが無くてはならないのでしょうね。ル・サージュのピアノの響きが美しく、全体を支えます。各楽器が交互にメロディーを謳っては、次に渡す微妙なやり取りがユーモラスだったり、ドラマチックだったり。。世界の一流奏者を集めたレ・ヴァン・フランセならではの演奏だと思います。

アンコールの2曲もプログラム内と同じく気持ちの入った演奏に、コンサートが延長になったような気分。特に最後のルーセルは素晴らしかったです。結局終了は10時になりましたが、サイン会には沢山の人が並んでいました。私は残念ながら時間の関係でサインを貰うことは事はあきらめましたが、これからはCDで素晴らしいアンサンブルの余韻を味わうことにします。

余談ですがコンサートのチラシを見直すと、メカニック・ソングの紹介の横にソシエテ・ジェネラルの音楽メセナのロゴを発見。この曲には若手音楽家の支援と室内楽のサポートを行っている同社のスポンサーシップが付いているようです。日本の企業もコンサートそのものの支援は行っていますが、このように曲もしくは作曲家にスポンサーするというケースは珍しいのではないしょうか。フランスのエスプリが息づいている理由を垣間見たような気がしました。

関連タグ : レ・ヴァン・フランセ, オペラシティ, ルルー, オーボエ,

コメント
この記事へのコメント
実は新宿で気になる店を発見して、後ろ髪を引かれながら電車に乗ったんで、遅刻せずにほんとにラッキーでした。^^

木管のアンサンブルってイメージ沸かなかったのですが、szellさんのおっしゃるとおり、暖かでほんわりする音でした。

皆うまいだけでなく、共通の音楽の理解の上にそれぞれのセンスが乗っかっているようで、なんとも素敵な演奏でした。

メイエが初々しく見えたのは髪形のせいでしたか。。パユ様よりメイエに目が行ってしまいましたので、まあるいか形は確認取れませんでした。(爆)

ルルーは常に2階席にも挨拶をして、輝くような笑顔と後光で周りを和ませてくれましたよ。(笑)

szellさんが行かれた時とはプログラムが少し違うようですが、印象としては同じ感じだったようですね。

職場の集まり、買い物の誘惑、電車の事故などいろいろありましたが、とにかく行けて幸運でした。CDではプーランクに凝っています。^^
2007/02/22(木) 00:41 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
電車の事故、遅れないでよかったですね。(^^)
僕は、時間に余裕があると「ロス」と感じてしまうので、いつもギリギリです。
事故は一番困りますよね。^^;

木管の暖かなサウンドを満喫できて良かったですね。

ルルー、上手いですよね。
パユも、ベルリンフィルで吹いてる時と違い、伸び伸びと自由に吹いてますよね。

でも、僕が一番驚いたのはメイエの髪形。
長い真ん中分けをバッサリ切って、七三ですからびっくりです。
青春に別れを告げて、就職活動を始めた大学生のように見えました。(笑)

もう一つ印象的だったのは、パユ様Fanのオバちゃんが、手で丸ぁ~るく形を作りながら、「パユ様のお尻の形が良いのよねぇ~」とお友達と話しながら歩いている姿でした。(爆)

コンサートの様子がイメージしやすくて、楽しく読ませていただきました。
あわせて、僕が聞いた日のコンサートの情景が、演奏が、蘇ってきました。(^^)
2007/02/21(水) 02:45 | URL | sぜll #-[ 編集]
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