素人的コンサート感想: ベートーベン・トリオ・ボン

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好きなものを周りに言って置くと良いことがあるようです。自己紹介の機会にクラシックが好きで、最近は室内楽をよく聴きます、なんて言ったら次の週に室内楽のチケットを頂きました。素敵なコンサートが聴けた私もラッキーですが、下さった方もドタキャンで席が空かずに良かったと喜んでくれました。(^^)v

会社を飛び出し、荷物を抱えて紀尾井ホールに向かって坂を上ると軽く息が上がるのは運動不足の証拠です。年配の方でごった返すロビーに、やはり紀尾井町ホールは独特な雰囲気があるなと納得。コートとかばんをクロークに、混んだ電車で潰されないように抱えていた花束を受付に預けたら、丁度連れのおじ様が到着したところでした。

ところで、室内楽を聴くと言っても頻繁でもなく、ましてや大した知識ももありません。デュオ、カルテット、五重奏、六重奏、八重奏と聴きましたが三重奏は始めてです。その上演目も全て始めて聴く曲ばかり。名前も聞いたことがない作曲家の曲もあり、寝てしまわないか少し不安になります。(^^;

ピアノの濱倫子さんとチェロのグレゴリー・アルミャンは5年前にスウェーデンの国際デュオコンクールで優勝しているデュオ。それにアルミャンが首席チェリストを務めるベートーベン・オーケストラ・ボンの第一コンサートマスターであるミハイル・オブリツキが加わって結成したばかりのトリオです。モスクワ出身の二人と東京出身の濱さんがドイツで出会って生まれた新進音楽家のアンサンブルはどんな音を響かせてくれるのでしょうか?
濱さんはブログの印象では凛とした感じの大人の女性。舞台に出てきた印象も同じく、欧米で活躍している日本人女性らしく、落ち着いてマイペースな感じでした。もっともアンコールの曲名を告げる以外の声は聞けず、おしゃべりにはシャイなのかもしれません。

最初の曲はベートーベンが二十代の頃の作品。まだそれほど苦悩していないはずなのに、なんだか悲しいのは短調で書かれているからでしょうか?(^^;初めて聴く曲ですが、次はこう来るだろうという安心感があります。ベートーベンはモーツアルトと違って、きっちり作られてる印象だと隣の席の人と意見を交換します。演奏がきっちりして、ヴァイオリンがやや神経質に聞こえるのは作品の印象なのか、まだ楽器が鳴っていなせいかは不明。お客さんの方もまだ温まっていないのか拍手もあっさり終わります。

次は不安だったアレンスキーの作品でしたが、最初の数小節でロシアな感じが伝わって来ます。第一楽章では聞き覚えのあるような主題が繰り返され、第二楽章ではピチカートが印象的。第三楽章のチェロが悲しい旋律を歌いますが、それはいつしか美しく昇華されます。チェロの響きって美しいなと夢見心地になったところで、第四楽章ではこの第三楽章と第一楽章で聴いた旋律が再現されて美しく終わります。いつもは事前に読み込むパンフレットを今回は読む暇がなかったのですが、後からこの曲はチェリストの死に際して書かれたある種のレクイエムだと知り、とても納得できました。初めての曲を自分の感性で正しく理解できているようで、ほっ。

休憩を挟んだ最後の曲はメンデルスゾーン。ヴァイオリンが軽快に弾く主題が印象的で、響きもどんどん増してゆくようです。ヴァイオリンとチェロの間をピアノが取り持つように感じるのは、ヴィオラがいないからでしょうか?デュオだと組み合わせが1通りしかないのに、トリオになると、組み合わせが格段に増えるという当たり前のことが良く分かりました。

短調の曲ですが、最後には長調で華やかに終わるのでラストに構成したのかもしれませんね。楽器がよく響くようになるに従い、拍手のほうも熱を帯びてゆきました。

アンコールはピアソラ?の忘却と、もう一曲は名前聞き漏らしましたが、忘却が特に良かったです。真面目な感じのトリオなので、却って情熱的な曲が気に入ったのかもしれませんね。アレンスキーとピアソラはもう一度聴いてみたいです。ビッグネームでもメジャーな曲でもありませんが、聴くだけで感性が磨かれたコンサートでした。

ところでプログラムのプロフィール部分にアルミャンと濱さんは演奏家国家試験過程を最優秀の成績で卒業と紹介されていました。日本の音大を卒業しても演奏家になれる人は一握りですが、ドイツでも国家試験過程を通れば演奏家になれる訳ではないようです。プロの演奏家としてやってゆくのはどこの国でも難しいものですね。

プログラム:
ベートーベン ピアノ三重奏曲 第3番ハ短調 作品1の3
アレンスキー ピアノ三重奏曲 第1番ニ短調 作品32
メンデルスゾーンピアノ三重奏曲第2番ハ短調 作品66

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コメント
この記事へのコメント
今の職場にはチェロ弾きさんや、クラリネット吹きさん、サックス吹きさん等が集まっていることが判明。(^^)CDを押し付けていたら、チケットを頂いちゃいました。まるでわらしべ長者ですね!(笑)

ご指摘どおりピアノ三重奏三連発には不安があったのですが、違う印象の曲を集めてくれたので、楽しかったです。

アンコールの忘却は初めて聞く曲でした。(^^;ヨーヨーほど色っぽくない、ラテン風味のクラシックでした。

室内楽はよくも悪くも演奏者のコンディションや、メンバーの雰囲気が伝わり、良いバイブ(笑)の時は自分も合奏に参加しているような気分になります。妙な「気」を送ってたりして。。(笑)
2007/02/26(月) 23:45 | URL | ろめいん #VWFaYlLU[ 編集]
僕の周りには、チケットくれそうな人いないなぁ・・・ (^^;

素敵なコンサートだったみたいで良かったですね。
「ピアノ三重奏」って限定するとレパートリーが限られてくるので、プログラムは大変でしょうね。^^;

ピアソラはヨー・ヨー・マのリベルタンゴ以来クラッシクCDの売り場でも結構見かけますね。
時々聴きますが、元気になれるので大好きです。
2007/02/26(月) 14:27 | URL | szell #-[ 編集]
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