宮本文昭ファイナルコンサート3:新しい音楽家の誕生

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前の記事でアップした写真は最後のコンセプトアルバム、サンクス!のアルバムとコンサートパンフの最初のページです。パンフの表紙はアルバムと同じ写真だったので、めくったらページでは大人な雰囲気でした。(笑)ともあれ、表紙は白とブルーを基調とした春らしい衣装とさわやかな笑顔で宮本さんらしいデザイン。オーボエ奏者としてのイメージどおり、颯爽とした姿で記憶に残ることでしょう。

この記事の方のイメージ写真は同じパンフの最後の見開き。いつもユーモアを忘れない宮本さんは最後にもオチをつけつつ、お礼と決意のメッセージを伝えます。「今日の喝采を全ての方々への祝福と新しい希望にかえて・・・明日も前を向いて・・・」黒を基調としたデザインで伝えたいのは、躍動感にあふれ恍惚とした表情を見せる新しい宮本文昭像です。佐渡裕さんのプロフィール写真に似た、指揮者らしい写真ですよね。^^

こだわりの特別装丁版は、オーボエを持って力強く立ち去るイラストが印象的。本屋さんに並ぶバージョンとはどう違うのでしょうか。そんな細かい所にまでこだわって、ファイナルシリーズの最後の数日を特別なものにしたかった宮本さん。ファンとして「ホントの最後」を一緒に体験することができて幸運でした。

日付が変わって、今日から新しい形の音楽家を目指して進む宮本文昭さんにエールを送りつつ、長かったコンサートの更に長い感想を続けます。(笑)

conductor.jpg

最後まで届けたい特別な時間
ゲストコーナーが終わり、小編成に戻った舞台ではカッチーニの「アヴェマリア」が静かに演奏されます。グノーのアヴェマリアほど有名ではありませんが、合唱の中から透き通るようなソプラノが合唱の中から抜け出してくるような美しい曲です。オーボエはヴァイオリンのように輝きながら滑らかに歌います。これはCDに収録されていないアンコール曲ということで記憶にのみ残る作品となりました。

民族的な響きをもつ「ブーレアンティーク」の次はドビュッシーの「ボヘミアンダンス」。CMのくねくねした演奏で有名との事ですが、TVに疎い管理人にはぴんときません。元のピアノ曲は試聴でしか聴いていませんが、宮本ヴァージョンは一度聴いたら忘れられないような印象的なテンポで原曲を超えているような気がします。本プログラムをCM曲で締めくくる宮本さんに、最後まで楽しませたいという気持ちが痛いほど伝わりました。

終わったとたんに客席がすくっと立ち上がり、当然のようなスタンディングオベーション。今日は最後まで楽しむと心に決めた管理人はMCに笑い、話にうなづき、リズムに乗り、熱心に拍手をして、最初から最後まで開き直ってノリノリです。傍から見たら危ない人だったかも。。(^^;

手のひらに乗った至福の時
アンコールの一番目、「ヴェントス・ド・ブラジル」はフュージョンっぽい曲で、宮本さんのもう一つの顔をしっかり見せます。
ギターにオーボエの旋律を載せた「The Aim and the End」はアルバム、サンクス!の最後に収録された、とても好きな曲です。シンプルなメロディーと優しい音色のオーボエから、歌詞が伝わるような感じがなんとも言えないのですが、この夜は特に心に響きました。最後に聞いて欲しい曲として作った曲だと悟った瞬間、最後にこの音を覚えておいて欲しという気持ちがすとんと届きました。作曲のサポートとアレンジを担当した鳥山さんと最後に奏でた最後の曲は邦楽以外のゲストが全て参加して、大セッションで締めくくりました。

宮本さんは笑顔でさよならと手を振り、聴くほうもいろんな思いで胸が一杯になりながら拍手をし、長かったコンサートもようやく終わりました。10時半を回ったのでホールがすぐに電気をつけてしまい、サイン会に向かう人々が走り去り、感動的な最後と言うより長いお祭りを一本締めで終えたような感じでしたが。(笑)

ついでにカミングアウト(笑)
ここまで褒めまくって来たオーボエの貴公子・宮本さんですが、実は比較的最近までクラシックだけでいいと思ってました。

クラ奏者のフュージョンやジャズなんて所詮キワモノだと思っていたんですね。(^^;
オーボエ奏者なんて地味なのが当たり前なのに、派手な服で若作りして!とか。フュージョンとかに走って出稼ぎしに日本に帰ってくるというのはクラシック奏者としてハンパなんじゃないか?とか。邦楽とのコラボなんてマニアックすぎるし、ヒーリング音楽って大体なに?宗教?みたいな。(笑)どこの石頭のクラオタクかという様な狭い了見かと思いますが、正直そんな感じでした。引退が発表されてからは思い込みを捨て、いろいろ聞くにつれ、薄皮をはぐように偏見も捨てていったと言う訳です。

今回ライブでいろんなアレンジを聴き、クラシックでの突出した個性もいろんな音楽との出会いで鍛えられたのだと悟りました。目立ちたがりでシャイ、感覚的で地道という相反するような個性の源も。。一回コンサートに行った位でなんだと思いますが、生で聴くと分かったような気になってしまいます。^^

きっかけは黒木くん(やっぱりこれかい)
大体オーボエを聴きまくったきっかけは、のだめカンタービレの隠れた主役(笑)黒木泰則くんにはまったからという異常に偏った理由な訳でして。。(^^;
最初はいぶし銀バージョンはローター・コッホかハインツ・ホリガーで、宮本文昭はピンクなモーツアルト限定のイメージでした。宮本さんの有言実行の美学や裏での壮絶な努力を知るにつれ、武士な部分も共通していると思い至りました。将来黒木くんが成功しても宮本さんタイプにはならないとは思いますが、今は無理にでも重ねてしまう自分です。(笑)胸のボタンは開けないと思うけど、見てみたいというか。。(ははは。。)

伝えたいのは自分だけの音楽
昨年5月に行ったファイナルシリーズの前半では演奏だけでなく、指揮も聴くことができました。その時は吹き振りだったのですが、印象的だったのは音楽を操るのが楽しくて仕方がないといった様子。

今回の引退コンサートでも自分のユニークネスを伝えたいという気分が満載だった宮本さん。MCでも紹介されたサンクス!収録曲のきっかけナシの多重録音の話とか、負けず嫌いで完璧主義、人のやっていないことを見つけてやり通す執念など、オーボエの世界の極め方もユニークでした。

これからは指揮者や音楽プロデュースの道に専念する訳ですが、そちらの立場でも粘着質に独自の世界を切り開いてくれることでしょう。鬼プロデューサーとして有名になるかもしれませんね。(^^;6月にはトッパンホールのプロデュースを皮切りに指揮を開始し、年末には第9も聞かせてくれるそうです。

演奏家の宮本さんにBRAVO!と共に明るくさよならを告げると共に、新しい挑戦を開始する音楽家の宮本さんにの前途を祝福したいと思います。これから創り出す音楽を楽しみにしています!^^

関連タグ : 黒木, オーボエ, 宮本,

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